真夜中の警視
打ち切りドラマとして割合有名なのが、以前このブログでも取り上げた「追跡」(73年)だが、この番組は当初の予定通り13回で終了していれば、打ち切りドラマにはなっていなかったはずなのである。問題となった「汚れた天使」という話は追加となった15話だったからである。その原因を招いたのが、その前番組であった「真夜中の警視」(73年)である。これも割合有名な話かも知れないが、主演の原田芳雄が撮影のため無免許運転で事故を起こし、ケガ人を出してしまうという、言い逃れのできない事件で番組は7回で打ち切りとなってしまったのである。主演俳優でしかも撮影中というダブルパンチでは中止もやむを得なかったかもしれない。で、次番組の「追跡」が13話予定から19話予定となり、同じ局の同じ時間帯の番組が連続して幻になるという珍事態になってしまったのである。
さて「真夜中の警視」がどんな内容だったのかは全く知らなかったのだが、見ていなかった人は恐らくみんな原田芳雄が警視に粉した刑事ドラマだと思っていると思う。私もそう思っていたのだが実は違っていた。原田は兄を殺した犯人に復讐するために警察を退職した男という役柄なのであった。他の出演者が中野良子、現代劇のレギュラーは珍しいと思われる菅貫太郎などで、後は門岳五郎、菅野忠彦という知らない名前が並んでいる。ちなみにゲストだが初回から順に、園まり、緑魔子、太地喜和子、ハナ肇、長谷川明男、加賀まりこ、桜井浩子といったところである。
やはりこういった番組は二度と陽の目を見ることはないのだろうか。ないんだろうなやっぱり。