特別機動捜査隊(映画版) | お宝映画・番組私的見聞録

特別機動捜査隊(映画版)

以前、テレビ版の特別機動捜査隊については取り上げたことがあるが、その時点ではCSでの放送は始まっていなかった。さすがに全話は保存されていなかったようで、第1話の後は117話まで飛んでしまった。つまり現在放映されているのは64年に放映されたものが中心だが、映画版「特別機動捜査隊」は2本制作され、いずれも63年に公開されている。何が違うかと言えば、それはもう出演者である。テレビ版の方の64年ごろのメンバーはほぼ立石班の五人で固定されており、波島進(立石警部補)が主任で、南川直(橘部長刑事)、岩上瑛(荒牧刑事)、轟謙二(桃井刑事)、滝川潤(岩井田刑事)といずれも漢字三文字名前のとても地味なメンバーである。波島以外は知らないという人も多いのではないだろうか。それに比べこの映画版のキャストだが、主任の秋山警部補の安部徹、以下のメンバーは織本順吉(倉本部長刑事)、南廣(井上刑事)、亀石征一郎(土屋刑事)、千葉真一(小松刑事)と当時でもそれなりにネームバリューのあった連中ばかりである。特に千葉真一は「七色仮面」を波島進から受け継ぎ、その後「アラーの使者」などにも抜擢されすでにヒーローであった。亀石征一郎はご存知の通り、約10年後に5番目の主任・矢崎警部補として特捜隊にレギュラー入りすることになる。ちなみに千葉と亀石は第6期東映ニューフェースの同期生である。テレビ版の滝川潤とたまに出てくる小嶋一郎(村上刑事)は第5期のニューフェース、映画版のゲストである中原ひとみ(1期)、大村文武(3期)、室田日出男、曽根晴美(4期)、第2作である「特別機動捜査隊・東京駅に張り込め」のゲストである小川守(8期)、新井茂子(6期)などもみんな東映ニューフェース出身だ。スタートは同じでも千葉のようにスターになる者や、小川守のようにすぐに引退してしまった者もいる。

ところで映画の方はやはり安部徹が主役ということになるのだろうが、どうみてもギャングのボスにしか見えないと思うのは私だけではあるまい。