コレラの城 | お宝映画・番組私的見聞録

コレラの城

先日、丹波哲郎が亡くなった。ここはやはり丹波哲郎を振り返らねばなるまい。自分が丹波哲郎を知ったのは、やはり「キイハンター」であったと思う。小学生になったかならないかくらいの時から認識していたように思う。しかし「キイハンター」は以前取り上げたし、「Gメン75」や「三匹の侍」、はたまた「大霊界」あたりではありきたりだと思い、その出演作を調べてみると、一際目を引くタイトルがあった。それが「コレラの城」(64年)である。しかもこの物騒なタイトルの映画は、丹波自身が監督(菊地靖と連名)・制作、そして主演を務めている作品だったのである。それにしてはほとんど話題になることもなく、知っている人もあまりいないのではと思われるこの作品、やはりタイトルからしてやばいのだろうか。

もちろん私も未見だが、コレラ自体を描いている映画ではないようだ。コレラにより廃墟化した城下町に砂金が隠されているとの噂が広がり、それを求めて様々な人間が集まってくる。その中の一浪人が丹波である。つまりコレラは終息した後なので、次々と登場人物が病原菌に犯されていくというような映画ではないようだ。だったら、コレラじゃなくても災害でも飢饉でも良いのではないかと思ったりする。他の出演者だが、ヒロインの佐代姫に鰐淵晴子、他に稲葉義男、河野秋武、悪役は山本麟一、そして南原宏治である。最後は丹波対南原の対決ということらしいので、簡単にいえば、正義のヒーロー丹波が悪を斬る痛快時代劇ということになるのだろう。そういえば「キイハンター」の第1話も丹波と南原の対決であった。

それにしてもタイトルからは想像できない普通な映画だと思うのである。