青春の海 | お宝映画・番組私的見聞録

青春の海

前項の「青春の風」と一字違いの吉永小百合主演映画が「青春の海」(67年)である。前項と同じようにタイトルだけで青春映画であることがわかるが、内容は全然想像できない。というわけで、タイトルのみでチョイスしたので、当然見たことはない。あらすじによると吉永小百合と和泉雅子が姉妹であり、隣家が歯科医院なのだが、そこは男ばかり四人兄弟で、そのメンバーが凄い。長男が川地民夫、次男が渡哲也、三男が和田浩治、四男が山内賢と山内を除いてみんなアクション路線の兄弟である。そして彼らの父親が笠智衆で、日活作品にでているのは結構珍しい。ちなみに川地が歯科医で、渡は当然?やくざという設定である。吉永がこの中で誰と絡むかといえば、やはり渡哲也である。最後はついて来ようとする小百合をおいて渡は去っていくらしい。まあ当時の渡のキャラからしてラブラブハッピーエンドは似合わないだろう。小百合はこの作品では教師の役なのだが、問題児タケシ君を演ずるのが当時16歳の小倉一郎である。今では痩せたおじさんだが、当時も痩せた少年であった。

この作品、前項の「青春の風」とタイトルを入れ替えても特に問題はないと思う。しかし印象に残りにくいタイトルだなあ。