助け人走る | お宝映画・番組私的見聞録

助け人走る

今まで必殺シリーズは研究サイトや解説ページも多いので、大ファンでありながらもあえて取り上げなかったのだが、田村高廣の訃報を聞き、これはやらねばなるまいと。何故なら、まだ小学生だった自分が初めて第1話から最終話まで真剣に見た時代劇が必殺シリーズ第3弾「助け人走る」(73年)だったからであり、その主演が田村高廣(中山文十郎)であり、やはり04年に亡くなった中谷一郎(辻平内)であった。必殺シリーズなのになんで「必殺」の文字が付かないのとかは、調べてもらえばわかるので、ここでは書かない。しかし森本太郎とスーパースターの歌う主題歌「望郷の旅」の歌詞がテレビでは「熱い明日の風が呼んでる」となっていたが、実はレコードでは「汗と涙と血がまた騒ぐ」だったのである。「血」と一文字入ってるだけなのに、かなりナーバスになっていたようだ。森本太郎といえばタイガースのギタリストであったが、沢田研二、加橋かつみ負けないくらい、いいボーカリストであると思う(ルックスでは負けていたけど)。新田洋の名で「タイガーマスク」の歌を唄っていたことを知ったのは、結構最近である。二つの歌を聞きくらべれば、同じ人が歌っているとすぐわかるのだが、全然気がつかなかった。

必殺では音楽は結構、重要な役割を果たしていると思うが、この「望郷の旅」を使った殺しのテーマにのって、平内が脳天に煙管を突き刺したり、文十郎が普通に刀で斬るだけでなく、骨を砕いたり、短い刀を投げつけたり、鉄の棒で撲殺したりとか、いろんなバリエーションを見せる。メンバーは当初、この二人に加えて元締の山村聡(清兵衛)と、つなぎ役の秋野太作(利吉・当時は津坂匡章)の四人だけであったが、5話から野川由美子(お吉)と住吉正博(為吉)が加わり、20話より当時の自分にも「仮面ライダーV3」や「キイハンター」でお馴染みだった宮内洋(龍)が加わるという大所帯となっていく。宮内は空手というよりプロレス技(脳天逆落とし)で相手を仕留める。しかし24話で為吉が奉行所に捕まり拷問の末殉職する。ちなみに必殺シリーズ初の殉職者であった。この番組は実は連続性があり、25話以降も奉行所に目を付けられ続け、番組の雰囲気も暗くなるのであった。長くなるので次回に続く。