なんでも引きうけ候 | お宝映画・番組私的見聞録

なんでも引きうけ候

日曜に夕方といえば「笑点」だが、来月で放送40周年を迎えるようである。まあここ何年か見でないのだけれども、司会が初代の立川談志、二代目の前田武彦の頃も少々記憶に残っているのだが、やはり個人的には司会は三代目の三波伸介で大喜利メンバーは歌丸、木久蔵、円窓、円楽、こん平、小円遊の順に並んでいた頃が一番見ていた時期である(72年~77年までこの体制であった)。この中では歌丸、円楽、こん平、小円遊が第1回から出ていたようだが(途中抜けていた時期もある)、そのスタート時は金遊だった三遊亭小円遊が主演のドラマというのがある。それが「なんでも引きうけ候」(69年)という時代劇である。とても主役になるほどの人気物だったとは思えないのだが(失礼ながら)、何故か抜擢されたのである。共演が中村玉緒、神戸瓢介、現在は声優の堀川亮などで、小円遊はタイトルどおり何でも屋の浪人といった役柄だったらしい。1クールの放映だがゲストはやたら豪華で、伴淳三郎、村田英雄、大友柳太朗、杉良太郎、里見浩太郎、そして大原麗子などが出演していたようだ。一度見てみたいものである。

小円遊はかなりの酒豪だったそうだが、それが原因で80年に急逝する。43歳であった。ちなみにこの小円遊は4代目だったらしいが、先代二人も若くして亡くなったということで、「小円遊」の名は現在使われていないということである。