甲賀の密使・幽霊小判 | お宝映画・番組私的見聞録

甲賀の密使・幽霊小判

丹羽又三郎という役者は、特撮ファンには「ジャイアント・ロボ」のスパイダーや「仮面ライダー」のブラック将軍としてお馴染みで、東映の悪役の人という印象があるのではないだろうか。しかし、この人は60年代は大映京都の時代劇で活躍していた人であり、市川雷蔵や勝新太郎のようなスターではなかったが、主役を演じた映画も何本か存在する。その1本が「甲賀の密使」(60年)であり、主役の忍者を演じているようだ。もう1本が井上昭監督デビュー作の「幽霊小判」(60年)である。どちらも共演は鶴見丈二と島田竜三だが、別にトリオを組んでいたわけではないだろう。他の出演者は「甲賀の密使」のほうは、伊沢一郎、阿井美千子、千葉敏郎などで、「幽霊小判」のほうには市川雷蔵が友情出演という形でチラッと登場するようだ。まあどちらも見たことがなく、丹羽の主役を張っている姿が想像しづらいので(失礼)、一度見てみたいものである。ところで丹羽又三郎の現在は、役者は引退しているようだが、ブティックを経営しているとか海外で生活しているとかという記事は目にしたが、はっきりしたことはわかりませぬ。