男組
マガジンといえばサンデー、というわけで「ワル」といえば「男組」(75年)である。原作は今や「美味しんぼ」の人で有名な雁屋哲、そして絵は池上遼一である。妙に鎖の長い手錠をはめている主人公、ニュースならモザイクがかかってしまう流全次郎に星正人、その子分である五家宝連に白石譲(伊庭)、千田孝之(岩瀬)、津森正夫(高柳)、藤江喜幸(長浜)、そして「ワル」に続いてこちらにも登場の高月忠(大杉)の五人である。今回は32歳にして少年刑務所の受刑者だったりする。藤江は「好き好き魔女先生」など子役として活躍していた役者だ。彼らの敵である神竜組(高校生)の総帥・神竜剛次には南条弘二、その部下である四天王には日の下金太郎(大田原)、光本大介(木崎)、大谷朗(田丸)、横山繁(熊沢)という強烈な顔をした面々である。横山は「非情のライセンス」で刑事役などをやっていた。ヒロインの涼子には山口智子、といっても現在活躍中の唐沢夫人とは別人で、この映画以外の出演作は不明である。他には流に協力する生徒会長に「仮面ライダーアマゾン」こと岡崎徹、校長に室田日出男、にしきのあきら、南条弘二と混同してしまう「変身忍者嵐」こと南条竜也などが出ている。
しかし、星正人ってどこへ消えてしまったのだろうか。「大都会PARTⅢ」で黒岩軍団の一員だったとか桜木健一の後をついだ二代目「刑事くん」だったとか覚えている人も少ないかもしれない。