非情学園 ワル
70年代の劇画を映像化した作品というのは、今見ると「なんておバカな作品だ」と思えるようなものが多い。この「非情学園ワル」(73年)もそんな作品の1つであるが、第2作「教師狩り」、第3作「ネリカン同期生」と作られているので評判は良かったのかもしれない。原作は真樹日佐夫・影丸譲也による人気劇画で、少年マガジンに連載されていたが、小学生だった自分が真剣に読むような品ではなかった。
さて映画のほうだが、注目はなんと言っても出演者たちだ。主役の氷室洋二(高校生)に谷隼人、当時27歳である。すでにスターだった谷も、27にして高校生を演じるとは思ってなかったかもしれない。主役を谷にしたからには、、まわりも合わせてしまえばよいと思ったのか、氷室の仲間には安岡力也(26歳)に佐藤蛾次郎(29歳)、そして対立する大日向に目黒祐樹(26歳)というキャスティングだ。実に平均年齢の高い高校である。教師役には田中邦衛、そしてヒロインでもある渥美マリが扮している。しかし谷隼人はハンサムではあるが、ワルという感じではないと思う。致命的なのは声にドスがないので、あまり迫力を感じないのである。まあ生まれもってのものだから仕方ないけれども。