アイフル大作戦 | お宝映画・番組私的見聞録

アイフル大作戦

5年続いた人気番組「キイハンター」の後を受けたのが、この「アイフル大作戦」(73年)である。これは「アイフル探偵学校」の面々が活躍するというお話で、その主演が女校長の小川真由美(岸涼子)、講師がキイハンターからスライドの谷隼人(伊吹裕二)、生徒役が「帰ってきたウルトラマン」の岸田隊員こと西田健(丘大介)、川口4兄弟の末弟・川口厚(原田三平)、後の谷夫人こと松岡きっこ(井口マリ)といったメンバーで、他にも謎の男に杉浦直樹(南条京太郎)、警視庁の刑事に藤木悠(追出刑事)、そして土曜9時の顔となる丹波哲郎(桜田警部)というレギュラー陣だが、改めてみると丹波、谷以外は東映とは縁の薄い役者(当時)で固めた配役である。正直あまり真剣に見ていなかったこともあって記憶に残っているエピソードがない。CSでもこの前後(「キイハンター」「バーディー大作戦」)は放映されたが、この番組はされていない。実は最終回が放映しにくいネタ(精神異常もの)なのである。多少の放送禁止用語(正確には自主規制だが)くらいは平気で音消しなく放映するCSだが、キイハンターでも「それ行け!発狂作戦」は欠番にされたし、途中の回ならともかく最終回となると欠番にはしづらいであろう。何事もない最終回ならよいだろうが、この事件で涼子は去り、次の「バーディ大作戦」に続くことになる話である。当時はホントにその種の話は多かった気がする。個人的には見たいけれども、今の世では仕方ないのかも知れない。もっとも、放映されないと決まったわけではないのだが(放映の可能性は低い)。