二人の事件簿
75年は文字通り「Gメン75」が始まった年であるが、一方で「俺たちの勲章」や「二人の事件簿」といった若いコンビ刑事ものもスタートしている。今回は「二人の事件簿」を取り上げる。主演は篠田三郎(宮坂刑事)と高岡健二(真樹刑事)で、簡単にいえば新米刑事の二人が喧嘩しながらも事件を解決していくというものだ。一番の突っ込みどころは宮坂の車だ。いつもマイカー、しかもオープンのクラシックなスポーツカー(車種とかわからん)で目だってしょうがない。それにあまり必要のないレギュラーが多すぎる。宮坂の婚約者である美矢子(土田早苗)はともかく、友人である真夏竜や司健二はまずいらない。真樹の関係者も高橋悦史、ジュディ・オング、森大河、園佳也子、吉田友紀とこんなにいらんだろう。やはり出番が多いのは必然的に刑事たちだ。植木等(早川警部)、近石真介(白井刑事)、大石吾郎(丹羽刑事)、木島進介(伊東刑事)、そして竹脇無我(風間署長)といった面々である。当初は大坂志郎(島中刑事)がベテラン役だったのだが、先日のCS放送では第7話「戦後三十年の逆さ吊り」が欠番となり(内容的に問題があるらしい)放映されず、8話では初代マスオさんこと近石真介に変わっていたので、大坂志郎がどうなったのか謎である(6話かぎりで退いた可能性もある)。ゲストでは第5話に柴俊夫と夏純子が登場、篠田と併せて「シルバー仮面」の春日5兄弟のうち3人がそろった。また32話「のらねこ作戦」ではハナ肇らクレージーキャッツのメンバーが勢ぞろいした。ちなみにこの番組のタイトルは正確には「TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿」である。それにしても第7話、見てみたいものだ。