ガッツ・ジュン | お宝映画・番組私的見聞録

ガッツ・ジュン

最近「H2」が今になってドラマ化されたりしているが、野球ドラマといえば、我々の世代には「ガッツ・ジュン」(71年)であろう。野球はやはり思い通りには球が飛んでくれないこともあって、以外にドラマ化されていない。このドラマもある意味では特撮であるといえる。レインボーボールだのZシュートだのスローモーションのボールが炸裂する。主役の沢村純には藤間紫の息子である藤間文彦、その姉に丘みつ子、平賀野球部長に隠密同心こと嵯川哲朗、萩原監督に「マスターアジア(の声)」こと秋元羊介、チームメイトの先輩ピッチャー大野に「月光仮面」にも子役で出ていた日吉としやす、キャッチャー野島にキレンジャーこと畠山麦、ファースト川越に「ワイルド7」の小野進也、サード進藤にウルトラマンタロウこと篠田三郎など、後に有名になる面々がバックを固めていた。藤間文彦は18才であったが、日吉、小野、篠田は23才、畠山に至っては既に27才である。しかしゲストで登場した近藤正臣など29才と実にフケた高校生である。日吉は後にやはり野球物の「レッドピッキーズ」などに」出演、小野は現在「小野聖心」という女子大のような名前に改名している。篠田はタロウのほか「二人の事件簿」でも主役の刑事を演じていた。畠山はキレンジャーで有名になったものの34才の時、自ら命を絶っている。アカレンジャーこと誠直也が出演している「特捜最前線」にゲスト出演している最中だったそうである。藤間文彦は引退して、市川猿之介のマネージャーとなった。その猿之介は61才の時、文彦の母である藤間紫(なんと78才)と入籍した。つまり文彦は継父のマネージャーということになったのでる。人生いろいろだなあと感じてしまう。