ブラック・チェンバー
これは生島治郎のハードボイルド小説「ザ・シャドウ刑事」をドラマ化したものである(69年)。正直、OP・EDしか見たことがないのだが、それだけでもだいたいの雰囲気は把握できる。誇張されたハードボイルドぶりに思わず吹き出しそうになってしまうのだ。主演は牧コーチこと中山仁(鏡)と70年代のアクションドラマや時代劇には必ずといっていいほど顔を出す内田良平(轟)のコンビである。OPでは、マシンガンで撃たれたと思ったら次の瞬間起き上がる中山、「わーっ」とビルの上から転落したと思ったら次の瞬間立ち上がる内田。 文字通り不死身なのだ(ウソつけ)。EDの会話も、内田「ちょっといい女だったな」中山「(鼻で笑い)関係ねえよ」、そして中山の決して上手とはいえない、つまりヘタな歌が流れるといった次第である。誇張もここまでやれば立派という感じである。ちなみにこの番組で、千葉真一の弟・千葉治郎がデビューしている。治郎という名は原作の生島治郎からもらったということらしい。ところで「ブラック・チェンバー」で検索しても、この番組についてふれているサイトはほとんど見当たらない。まさしく忘れられた番組の一つといえよう。