江戸川乱歩シリーズ明智小五郎
もう一丁明智小五郎ものだ。この「江戸川乱歩シリーズ明智小五郎」は70年という時代もあり、原作のおどろおどろしさとサイケデリックな感じを混ぜたような作品で、現在では映像化できないようなのも結構ある。とはいっても数年前CSで全話放送されている。さて明智役は滝俊介という人で、この番組に合わせて改名したらしいが、短期間で本名の溝口舜亮に戻している。ほぼ悪役でGメン75で関屋警部捕(原田大二郎)と相撃ちになった犯人を演じた人である。小林青年(少年ではない)役は当時21才の岡田裕介。現在は東 映の社長さんだったりする。若い頃はけっこうテレビで見かけたものである。他に波越警部に山田吾一、その妹亜沙子に橘ますみ、そしてめったに出ないが平井教授役に山村聰(乱歩の本名は平井太郎)という布陣であった。第1話から沢山の美女を誘拐しては殺害する蜘蛛男(伊丹十三)が登場し、一見素顔の下に気味悪い刺青を施した黄金仮面(団次郎)や、水道に毒を流し公団アパートの数千人を毒殺する男(斉藤晴彦)など凄まじい犯罪者のオンパレードである。「人間椅子」や「屋根裏の散歩者」、「一寸法師」や「芋虫」の回も存在する。先にも書いたが当時だからできた作品だと言えよう。