怪人四十面相
続いて少年探偵団物だ。実はこの「怪人四十面相」については、先日CSで放映されるまでその存在すら知らなかった。当然といえば当然だが、まだまだ私の知らない作品があるのだなあと改めて思った。少年探偵団と書いたが一応出ているといった程度で、内容は完全に明智小五郎対四十面相であった。配役は明智に「キャプテンウルトラ」の中田博久、四十面相には「甲賀幻妖斎」の天津敏、他に梓英子、幸田宗丸、牧冬吉などが出演していた。今では悪役として定着している中田博久がキャプテンウルトラの前にもヒーローを演じていたとは知らなかった。そし て天津敏、「隠密剣士」の風摩小太郎に金剛や「仮面の忍者赤影」の幻妖斎など時代劇の悪役のイメージが強いが、ここでも堂々とした貫禄のある四十面相を演じた。天津敏といえば牧冬吉。「隠密剣士」では霧の遁兵衛、「赤影」では白影、そして今回はNATOの調査員とこちらは常に正義のおじさんである。後年は悪役に転じたけれども。これらの番組の共通点といえば脚本が60年代は宣弘社で70年代は東映の特撮物を書きまくった伊上勝だということ。実際に天津や牧の起用を進言していたらしい。主題歌は坂本博士(ハカセではなくヒロシだろう)の歌う「冴えてる男」。いかにもこの時代らしい太い声で歌いあげる子供向け番組には適さない歌である。ところでなぜ二十面相ではなく四十面相なのだろう。原作では二十面相がパワーアップをするため四十面相を名乗りはしたが結局は定着しなかったはずだが。この番組もより強力なイメージにするために四十にしたのかもしれない。13回で終わってしまうのだけれども。