ハレンチ学園 | お宝映画・番組私的見聞録

ハレンチ学園

今回はメジャーなタイトルで「ハレンチ学園」である。テレビシリーズも三年ほど前にCSで放送されたのを、30年ぶりくらいに見て感激した。いや内容はくだらないのだけれども。映画も4本制作されている。「青春喜劇ハレンチ学園」「ハレンチ学園・身体検査の巻」「ハレンチ学園・タックルキッスの巻」の三本は同じ70年に公開されたが、毎回キャストが変わっている。教師側ではヒゲゴジラは藤村俊二→高松しげお→牧伸二、マルゴシは小松方正→近藤宏→世志凡太、パラソルは由利徹→林家こん平→平凡太郎と目まぐるしい。しかしやはりテレビ版の大辻司郎(ヒゲゴジラ)、井上昭文(マルゴシ)、桂小かん(パラソル)が一番あっているように思う。生徒側ではヒロインの十兵衛はテレビと同じ児島美ゆきで、彼女だけははずせないといったところか。当時の彼女は輝いて見えたものだ。しかしクラスのリーダー山岸の方は雷門ケン坊→小宅まさひろ→千葉裕と代わっている(テレビ版は小林文彦)。一作目の雷門ケン坊は当時は大活躍の子役であった。声優としてもサスケ(サスケ)、ダメおやじ(タコ坊)、紅三四郎(ケン坊)などをやっていたが、ぷっつりと消えてしまった。決して美少年ではないので、児島美ゆきの相手役としてはバランスが悪かったと思う(明らかにガキに見えた)。驚いたのは3作目の後の青春スター千葉裕。主役ではないが「われら青春」や「おこれ男だ」など青春ドラマの生徒役にはかかせない存在であった。「Gメン75」では刑事にもなっている。あとテレビ版の生徒役である星野みどり、増田ひろ子、倉園朱美、アタック一郎(恥ずかしい芸名だな)らも,出たり出なかったりしていた。4作目の「新・ハレンチ学園」は十兵衛役が渡辺やよい(後のプレイガール)に代わり、それだけで雰囲気が違った作品になった気がした。ちなみに四作とも出演しているのはイキドマリ役の大谷淳(テレビ版は福崎和宏)、テレビにもでていた用務員甚兵衛役の左卜全、そしてマカロニ役の宍戸錠(四作目は違う役)などである。テレビ版でのマカロニは実弟の郷英治である。(英の字には金へんがつく)。