非情のライセンス | お宝映画・番組私的見聞録

非情のライセンス

50ー60年代の新東宝において宇津井健と並ぶスターといえば天知茂である。新東宝といえばエログロと言われていたが、天知もその手の映画には沢山出ている(私自身は数本しか見ていないけれども)。宇津井といえば「ザ・ガードマン」、天知といえば「非情のライセンス」である。いつも眉間にしわを寄せた特捜部・会田刑事の活躍を描いた渋いドラマであり、第3シリーズまで制作された。会田の単独出演の回も多いのだが、特捜部の同僚たちがまた渋い。部長の矢部警視(山村聡)を筆頭にベテラン吉田(多々良純)、たまにしか登場しない四方(葉山良二)、普通っぽい鈴木(梅津栄)、どう見ても悪人顔の坂井(宮口二朗)、ほとんど外にでない岩田(岩城力也)といった面々である。主役の天知が当時(73年)42才で、葉山、梅津はほぼ同世代。多々良、岩城は50代後半,山村は60を越えており、実社会なら停年だったりする。唯一の30代がゾル大佐こと宮口で、彼は天知とは師弟関係にあったそうだ。岩城はその名前の印象とは裏腹にやせこけたオジサンといった感じだが、東映ピラニア軍団の一員でもあった。とまあ専ら悪役で名のあるメンバーが揃っていたのである。近年の刑事ドラマはメンバーの半分が20代のイケメンの若手といったことも多く、いまいち物足りなさを感じてしまう。左とん平は第1シリーズでは竜巻太郎という妙な名前のクリーニング屋であったが、最終話で殺されてしまう。しかし、第2シリーズで右田刑事として復活するが、殉職してしまう。しかし第3シリーズでは浦川刑事として復活と、まさに左とん平は3度死ぬといった感じである。だったら最初から殺すなよとつっこみを入れたくなってしまう。