父の代から駐車場管理をさせて頂いている地主のAさんから、その土地を売却したいと相談がありました。
管理駐車場を他社で売却された 話もあれば、こうやってお任せしてくださる地主さんもいらっしゃるんです。
で、その土地はAさん、Bさんでそれぞれ1筆づつを所有している駐車場だったので、そのまま2区画を個別に販売することにしたんです。
窓口はいつも代表して連絡を取り合っている兄Aさんで、弟Bさんとはまだお会いしたことはないです。ただ、Aさんとても信頼できる方なので、安心して売買できます。
立地条件がとても良い土地だったので、広告してすぐお客様から購入希望の相談が入りました。
おっと、Bさんとも意思確認しておかないと。
Aさんに連絡してみました。
「Aさん、弟Bさんにも重要事項説明書と売買契約書のご説明をさせて頂きたいのですが」
「あー、それは大丈夫ですよ。私から話しておきますから。あと、売買契約の時は弟Bに付き添って私Aも同席しますから。なんせ、弟Bはちょっと頼りないところがあるんで・・・。」
・・・・・・・・・・・・・。
違和感。
何だろう・・・?
「兄Aさん、すみません、ちっと確認したいのですが、失礼を承知でお尋ねしますがBさんご病気などはないですよね?」
「まぁ、ね。ちょっと認知症がありますけどもね。大丈夫ですよ、私が付き添いますから。」
出た、認知症!!!!!!
会っていないから、そのちょっとがとても不安になってしまいます。
なんせ、うちの母も認知症なので、売主として大丈夫なのか?と不安しかない。
これは売買契約どころの話じゃない。認知症は進行する病気だから、今は良くても決済時に司法書士が本人確認して、アウトの可能性も充分あり得る話だ。
お客様にまず、事情を説明して少し保留してもらうことにした。
なんてことだ。
過信していた自分が情けない。いくら信頼できるとはいえ、絶対に会っておかなければならなかった!!!!
まだ、買付申込書まではお客様から頂いていないので、一旦保留にしてもらって、先に売主Bさんの確認をしなくてはいけない。
不動産業者、失格ですね。まだ、売買契約にまで至っていないから良かったものの、慢心があるととんとん拍子に進んでいる話でも、必ず落とし穴があるんです。
ちょっと、心配だな。どうなるんだろう??
一旦、販売を中止することにします。
兄Aさん、そんなに簡単なことで済む問題じゃないんです。僕がもっと注意して話していればよかった。
反省・・・。