普通の不動産屋じゃないところ | 走る不動産屋の2代目日記 season4

走る不動産屋の2代目日記 season4

不動産屋の日常を書いています。そして、走ります。愚痴ります。 
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数年前に借家に入居していたお客さんが来店された。

 

家を新築するために仮住居を借りてもらって数ヶ月、住んでいたんだけどまたその借家に住みたいという。

 

「旦那のモラハラがひどいんです。」不安と奥さん。

 

モラハラとは、モラルハラスメントの略。
モラルとは倫理や道徳といった意味であり、ハラスメントは嫌がらせといった意味ですから、倫理や道徳に反した嫌がらせ、という意味合いです。

具体的には、相手を無視したり暴言を吐いたり、にらみつけたり、嫌みを言ったり嫌がらせをしたり、馬鹿にしたりして相手を貶めたり不機嫌にふるまったりする言動をとることです。

家庭や職場といった閉鎖的な空間・関係性において、物理的な暴力を振るうのではなく、陰湿な嫌がらせ行為によって相手を精神的に攻撃し、追い詰めるという点に特徴があります。

 

 

思い返してみれば、借家の賃貸契約に来た時も

 

おい!早くしろよ!何やってんだ!!ムキーと会社内で怒鳴りつけていた。

 

電話した時も、奥さんに電話を替わるときにも

おい!不動産屋の奴から電話だ!とっとと代われ!!!ムキームキーとこちらにも聞こえるくらいの怒号で奥さんを呼びつけていた。

 

それにしても、「不動産屋の奴」って何❓!  

 

いちいち、会話が相手を見下した言い方をするし、そんなに怒鳴る必要ないでしょ?ってずっと思ってたお客さん。

 

 

せっかく新築したのに、とうとう耐え切れずにその家を出たいと相談に来られたのだ。

 

 

「事情はわかりました。では、室内の清掃とリフォームをしてからお貸ししますので、10月1日からの入居でいいですか?」ウインク

 

 

「あの・・・・・・・今日から入れませんか?室内の掃除も自分でやりますから。」不安

 

 

「え!? 今日ですか????」びっくり

 

 

とにかく、一刻でも早く出たいという。

 

というか、既にビジネスホテルを転々としている毎日で家には帰ってないそう。

 

それも、娘さんとお孫さんと3人で、です。

 

「こんなことお願いできるの、Tetsu不動産さんしかないんです。」悲しい

 

 

確かに、大きな会社だと手順をしっかり踏まないと貸せない。

保証会社の審査、室内のリフォーム、清掃、契約書の説明、締結、証明書類の準備、など時間を要する事が多い。

 

 

それなら!何とかしましょう!!!

 

横柄な旦那さん、許せないし、ここは何とかするべき!

 

現に新築した住居があり、過去に延滞もない、大家さんとも顔見知り、そんな事もあって

 

連帯保証人なし、諸証明書類不要で重要事項説明と契約をその日に済ませて、ライフラインの使用開始の連絡をして、カギを渡した。

 

 

旦那さんも「出ていけ!」と言っていたそうだから、決して勝手に出て行ったわけではないし、こちらも個人情報だから住居は明かせない。

 

 

あとから出社した妻にその内容を報告した。

 

「うん、いいんじゃない?いいと思うよ。」ひらめき

 

 

実は数日前にも、似たような女性が部屋探しで来店されたと聞いた。

 

そんな事情を抱えた人たちが増えてるんだろうか???

 

 

 

あー、なんか久しぶりに感謝される仕事できたかも。照れ