八方ふさがりでホームレスになるかもしれない借主Aさんに通知を出したのが先週です。
ここまでで既に5か月滞納しているんだけど、いつかはちゃんと延滞解消してくれるとの思いから、うちの社員が管理をしていたんですけど、約束した期限を経過したので通知を出しました。
「月末が退去期限になりますのでご了承ください。かくかくしかじか」と。
で、次の日。鬼のような顔をしてAさんが入ってきました。
「あのさぁ、月末に出ていけって言われてもなぁ、引っ越す金なんかねえからな!!」
プッチーン。ここまでずっと我慢してきました。延滞してもどんな理由を聞いても・・・・・。
「はぁ?!(怒) 金がないから出ていかないって、何逆キレしてるんだよ!こっちは5か月も猶予与えてAさんが宿無しにならないように、大家さんも説得してきてんだろうが!それを何ですか、その言い方は!本当は中旬が期限だったのにここまで待ってるんだろうが!!」
「でも、そんな書き方はねえだろう!!!」
「あんた、手紙に感情が読み取れるのか?じゃあどうしたらいいんだよ!なんて書けば納得したんだよ!」
もう、怒りが収まりませんでした。ここまでずっといろんな言い訳を聞いては猶予を与えていたのに、切羽詰まった挙句「金がないから引っ越さない」と開き直るなんて。
手紙、書いたのはうちの社員だから苦情があるなら出社するまで待ってれば?
社員出社。
「あら、Aさん。何?」
「え?あの・・・お金がないので引越できないんですけど・・・・・。」
「だって、5か月も猶予あったのに何してたの?安い物件ちゃんと探した?」
「いえ、ネットでちょっと検索したんだけど。日曜日は仕事が休みだけど不動産屋も休みだから探しに行けなくて・・・。」
「何言ってんの?日曜日もあちこちで賃貸の不動産屋やってるよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
おい、さっきまでの勢いと逆ギレはどこに行っちゃったんだよ。
うちの社員が論破して説教をしだした。それもコンコンと冷静に。
「無銭飲食したら逮捕されるのに、家賃を5か月も延滞してどういうつもりなの?Aさんが怒りたいのはちょっと立場が違うんじゃないの?怒りたいのは大家さんだからね。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「Aさん、なめてるでしょ?」
「そんなことないですけど・・・・・・。」
これまでもずっと、こんなやりとりがありました。
「家賃払ってください」→「仕事が少なくて給料が安いんです」→「じゃあ、転職するか、バイト増やしたら?」→「今の仕事がきつくてこれ以上は」→「じゃあ、安いアパートを探したら?」→「引っ越すお金がないんです」→「敷金0とか初期費用が安い物件探した?」→「そういうのないみたいです」→「嘘だね。3万円以下のアパートを検索したら100件はあったよ」→「保証人がいないんです」→「福祉課に相談に行きなよ」→「どうせたらいまわしにされるし・・・。」
無限ループ
というか、いい訳ばっかりだな。
どうせ、とか行ってみなくちゃわからないのに。
なにかあると「お金がないから引っ越せない」の一点張りでそれが正しいかのような物言いに本当に腹が立つ。
開き直ったその態度が許せないんだよ。ん?そんな歌あったよね。
開き直ったその態度が気に入らないのよ~。
簡易裁判所に訴状をもらいに行ってきました。
もう、僕らの裁量では無理です。文句があるなら裁判官、執行官に言ってもらいましょう。