ある土地の取引で行政を巻き込んで揉めた案件があります。
土地売買の場合、買主が決定してから測量作業することが珍しくなく、今回のケースでは境界線でひと悶着ありました。
この土地は先祖代々の土地でひい爺さんからの土地で、その時から建物基礎が換地に越境していたのです。
で、測量した結果、越境してるからその基礎を撤去してくれと市からの指導が入ったのです。
通常なら当然、売主負担にて撤去して、買主に対する不具合を除去するわけですが、売主さんがごねました。
売主「そんなこと、ひい爺さんからも聞いていないし、どうしろっていうんですか?」
いや、建物撤去して売り渡すんだから撤去してくれらいいじゃないの。
口を挟んできたのは関係ない第三者の旦那さんです。
「なんだよ、そんなこと言うなら引渡し止めるよ!だいたいね、不動産屋が、もっとアドバイスしてくれるべきなんじゃないの?買主に言っておけよ、手付金は一切返さねえからな。」
プッツーン。隣にいた会長から聞こえました。
「アドバイスって何ですか?私は不動産の仲介であって、ケンカの仲介なんてやってるつもりはないですよ!」
実際はもっとキレて言ってましたけど、これには僕も納得いきません。
いくら先祖代々の土地とはいえ、現在の売主はあなたでしょ?!だったら、あなたに責任があるんですよ?
そんなこともわからないの?
呆れてものが言えませんでした。境界線を超えたのは、僕らのアドバイスがちゃんとしてないからとても言うのか?!
バカ言ってんじゃねえよ。お客だからってそこまで言っていいわけない。
売主だからってわがままが通ると思ったら大違いだよ。そんなお客とは仕事をしたくないです。
正論を言えばこちらが正しいです。でも、売主の旦那さんの暴走は止まりません。
こんなお客さんの取引なら、手を引いてもいいと思えます。
「なんなら、買主に手付金は返さないって伝えたっていいよ。」
旦那さん、また言いました。啖呵きってるつもりですか?
「売主さんの旦那さん、この話を円満にまとめたいんですよね?でしたら、そういう事をおっしゃるのを止めませんか?そんなケンカ腰で伝えたらまとまるものもまとまりませんよ?」
僕ははっきり言いました。遠慮して言わなくてもいいことでは済ませられないんです。
お客様だからって、何でも言っていいとか、要望が通るとかそんなわけはないんです。
仲介業者ならこんなクソな売主の話もまとめないといけないんですよ。
はーーーーーーーーーーーーーーーー、辞めたい。