子どもの私がノックダウンされた青春映画『セント・エルモス・ファイアー』をご存じかな? | てっちゃんの明日を探して

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小説やドラマの感想、それと時事問題について、思ったことを書き殴るブログです。

あなたのいちばん好きな青春ドラマ(映画)はなんですか?

 

と聞かれたら。

 

私はこれかもしれない。

80年代のアメリカ映画『セント・エルモス・ファイアー』。

アメリカの大学生男女7人グループの、卒業後の人生を描く群像劇なんだけど、当時の私はいろいろな意味でこの映画にノックダウンされてしまいました飛び出すハート

なんていうか・・・あまりにステキでチュー

 

まず、俳優陣がいいんですよ!

エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーア、ジャド・ネルソン、アリー・シーディ、メア・ウィニンガムという、当時の人気若手俳優が大集合してるんだけど(メアだけはちょっと違って、この当時確か35歳くらいで、子どもがいたの滝汗)、彼らの演じるキャラがものすごく魅力的なんだよラブ

要領が良くて野心家の男、おとなしいけど芯の強い女の子、お騒がせ男、パーティ大好き女子などなど、ひとりひとりのキャラが立っていて、しかも俳優たちの雰囲気に見事にマッチしてる。

というか、マッチさせるだけの演技力があるんだよね。

もう「その人」にしか見えない!

だって、きっとデミは不本意だろうけど、私はこの映画の彼女がいちばん好きだもんチュー

エミリオ、ロブ、それぞれの男のかわいらしさは、年下の私をも魅了したしね爆  笑

 

そうそう、この年上でイケメンのお兄さん&美人のお姉さんによる、いかにもアメリカンでオシャレな学生&社会人生活ってのも憧れた大きな要素飛び出すハート

日本映画の場合、この年代をおしゃれに描くとトレンディドラマ風で空疎になるじゃない?

カップルが同棲するひろ~~い家の壁を一緒に塗ったり、ド派手なパーティでド派手に殴り合ったりするのも、アメリカだから様になるんだよなあチュー

 

ストーリーは、こういう「男女○人モノ」にありがちな、仲間内でくっついたり離れたり、ヤっちゃったり、できなかったりという部分も多いんだけど爆  笑恋のライバル同士であっても、ケンカ中であっても、いざというときには集まる7人の友情とか、ダメ男のロブ・ロウが、デミ・ムーアの精神的な危機を救うシーンとか、エミリオがず~~~っと憧れてた年上の女性を雪山まで追いかけていって、ついにキスを盗むシーンとか、感動するシーンもたくさんあるんだよね。

私はシニカルなアンドリュー・マッカーシー(上の写真右端)推しだったのでチュー恋人をつくらないからゲイでは?と疑われていた彼が、じつは・・・という終盤の展開にジーンときた。

私がお風呂Hというものを初めて見たポーンのもこの作品だったな爆  笑

あのシーンもよかったニヤリ

 

でも、いちばん好きなのはラストシーン。

あれやこれやあった後、大学時代にいつも集まっていたレストランに来て、窓から中をのぞいた7人が、後輩の大学生たちが楽しそうに騒いでいる姿を眺めながら「ここはもう俺たちのくるところじゃないな」って言って、入らずに去って行くの。

まだ子どもだった私にも、このセリフはすごく刺さって、自分も大人になったら、無邪気に仲間と笑い合うような世界からは卒業しなければいけないんだろうなあ、彼らと同じように理想と現実のギャップに悩み、「社会」に翻弄されるようになるんだろうなあ、と思ったんだよね。

でも、彼らは決して悲壮感とか、嫉妬とか、あきらめの表情ではなかったの。

学生時代の自分たちを懐かしむ憧憬の気持ちと、大人としての覚悟が入り交じったような、なんともいえない表情で、三々五々腕を組んで去って行くんだよ。

その姿がなんだかすごく格好良かったの照れ

 

この映画と出演者の半分がカブっている『ブレックファスト・クラブ』っていう映画があって、私はこちらも大好きなんけど飛び出すハート公開が同時期なのに、こっちの映画では彼らは高校生を演じていて、しかも役柄が見事なほどに正反対なのよね!

なのに、これまた「俳優が役に合っている!」と思わせてくれるんだから、20代前半なのにすごいよねガーン

こちらの映画は、休みの日に罰則登校させられた5人の高校生たちが、最初は反目していたのに、互いを理解するようになる過程を描いてるんだけど、ラストがまたよくてさ。

安易に「5人は次の日から仲良しになりました。めでたしめでたし」にならないのがリアルなのよニヤリ

 

と、かように急に『セント・エルモス・ファイアー』を思い出したのは、CSの音楽番組でジョン・パーが歌った主題歌が流れてきたから!

まるでセットのように、続けて『ブレックファスト~』の主題歌も流れたんだけど爆  笑私は歌っているバンド、シンプル・マインズが好きなんで、曲はこっちのほうが好き♡

 

しかし、音楽はホント、人を「その時代」に連れ戻す力があるよねえ。

あらためて実感。

 

そして、本や映画には「見るべき時期」というものがあります。

たぶん、今この映画を見ても、BBAになった私はあの頃ほど感動しないはず。

だから、この映画を見ることは二度とないかもしれません。

あのとき、あの時代だからこその感動は、私にとって大事な大事な宝物だからね照れ