萩尾望都先生の未完の小説『ピアリス』に悶え狂う | てっちゃんの明日を探して

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なんてこったい!!!

今の今まで、萩尾望都先生の小説『ピアリス』を知らなかったとはガーン

マンガ界の神・萩尾先生の、「小説」ですよ、小説。

5年以上前に本が出ていたのに、読んでなかったなんて、ファン失格だ_| ̄|○

 

さっそくむさぼるように読んでみて、さらに驚愕した!

えええ~~~!この小説、未完やんゲローゲローゲロー

え、どゆこと?

書いてる途中に作者が亡くなって未完になった、はよくあるけど、萩尾先生はいまだ現役でバリバリマンガを描いている。

なのに未完?

しかも、こん~なに面白い物語なのに、途中でやめるなんて、信じられない😱

 

巻末のインタビューを読むと、どうやらある雑誌が先生にマンガを依頼したのが事の発端らしい。

先生は、構想はあるけど描く時間がない、とお返事された。

それはわかる!

先生の絵を一度でも見たことがある方はおわかりだと思うが、萩尾先生の絵はめっちゃ細かい!

あれを、ものすごく時間と手間をかけて1コマ1コマ描き込んでいることは、『漫勉』というTV番組でも拝見した。

当然、描ける本数は限られるだろう。

ああ~~先生のスタジオだけ時空がゆがんで、1日72時間くらいあればいいのになあ~~えーんとファンとしては思う。

いや、そんなにマンガ描かせたら、先生、倒れるか滝汗

 

でね、その雑誌が「だったら文章にして、小説という形で書くのはどうですか?」と言ってきたんだって。

先生は文章には自信がない(いえいえ、とんでもない!)と言いつつ、面白いネタだから「木下司」という別名で書いてみることにしたらしい。

実際、このネタはめっちゃ面白いのよ!!

未来が見える少年&過去が見える少女という、生き別れになった双子の弟妹の、波瀾万丈の人生を描くSFスペクタクルなんだもの!

しかも、先生の美麗なイラストがいっぱい飛び出すハート

ここは普通の小説とは違うよね。

いや、BL小説だけはイラストがつきものですが、BL小説にこんな美しすぎるエロイラストが入ってたら、卒倒モノですなニヤリ

 

そうそう、この未来が見える少年・ユーロがねえ・・・悲惨なんですよショボーン

そんなとんでもない能力があるせいで、とんでもない性被害に遭うんです・・・えーん

皆川博子先生の小説にもこういう場面があったけど、こちらのほうが読んでいてより胸が痛くなるのは、ユーロのあどけなく無垢な人物造形のゆえだろうか?

もちろん、形は違えど、少女・ピアリス(話はふたりの状況を交互に語るけど、タイトル的にこっちが主人公なんだろうな)の状況だってヤバイんです。

でも、互いにちょっと救いと希望が見えてきて、物語が転機を迎え、これから大きく飛躍するであろう、ってときに!!

はい、終了~~~バイバイ

 

うそだろ~~~😱😱😱

 

なぜこんなことになったかというと、先生には1ミリも非がなく、その雑誌が4号で廃刊になったせいなんだってチーン

 

いやいやいや、バカなの?

4号で廃刊になるとか、ぜんっぜん戦略を練らずに創刊してるってことじゃんムキー

その程度の雑誌が、萩尾先生に原稿を依頼するなよ!!

そんで廃刊になったら、日本中のあらゆる雑誌編集部を巡って、土下座して、「お願いします!この続きを掲載してください!」って頼めよ!!!

諸事情で作家が媒体を変えることはあるし、私が担当編集なら絶対にそうするけどね。

「ウチのコンテンツを持ち出すな」と会社に妨害されても、社長と差し違える滝汗覚悟でやるグー

だってさ、こんなところで終わるの、もったいなさすぎるよ!!

人類の損失だよ。

萩尾先生の作品なら、受けてくれる雑誌いくらでもあったんじゃないの?

マンガ雑誌ではなく、文芸誌でもなんでも。

 

とにかく、消化不良感マックスのこの小説なんだけど、雑誌に連載していたのは90年代のことで、先生はこの先の展開を書き留めた創作ノートも見つからないし、何よりもう先を書く気力がないんですってショボーン

「誰か続きを書いてくださいw」って言ってたけど、悪いが先生以外の人が書いた続きは読みたくない。

たとえ皆川博子先生であっても!

 

というわけで、あまりに面白くて、先が知りたすぎて、悶え狂いそうになる『ピアリス』。

未完の恐ろしさとパワーをまざまざと教えてくれる名作!!だけど、読むか読まないかはアナタ次第です・・・。