猿之助さん・・・本当にもったいなかった | てっちゃんの明日を探して

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小説やドラマの感想、それと時事問題について、思ったことを書き殴るブログです。

昼のニュースで、市川猿之助さんが意識朦朧となった状態で発見され、ご両親が亡くなったという事件を知って、思わず「ええ!」と叫んでしまいました。

「一酸化炭素中毒?」とトンデモな予想をしていたら、遺書らしきものがあるという。

二度目の「ええ!!」だ。

新聞を開いて、女性セブンの広告を目にして三度目の「ええ~~~!」。

猿之助さんに性加害疑惑があるらしい。

・・・いとこの香川照之さんが、ソレですべてを失ったのに・・・チーン

 

歌舞伎俳優を「人間的にも立派な人格者」だと勘違いしている方は多いが、歌舞伎界というところは、愛人・隠し子なんぞがざらにいる世界だ。

中村芝翫の、もう何度目か数える気にもならん不倫騒動や、片岡愛之助、市川團十郎、十代目・松本幸四郎などなどの隠し子騒動を見てご覧なさい。

性に関してはグズグズな業界なんである。

 

それはある意味仕方がない。

保守政治家の言う「伝統的家族観」なんぞというものが、たかだか100年ちょっと前の家族のイメージをなぞっているのに対し、歌舞伎界の「伝統的家族観」は江戸時代のものだ。

女遊び、男遊びは芸の肥やしでしかなく、歌舞伎役者は芸だけでなく色も売っていた。

男にも、女にも。

若くて売れてない歌舞伎役者には、陰間スレスレの者も多かった。

それがギョーカイのフツーで、世の中の人もフツーだと思っていたから、何の問題もなかったのだ。

芸術分野にすぐれた才能をもつ人間に、人間性や倫理観を求めるような野暮はしない、おおらかな時代だった。

 

明治から徐々に歌舞伎が重厚な「伝統芸能」と祭り上げられ(かつては2.5次元舞台だったのでは?)、歌舞伎俳優が「君子」と見なされるようになっても(かつてはキラキラのアイドルだった)、このギョーカイの常識は変わらなかった。

だからたぶん、猿之助さんも香川さんも、今ではパパキャラでメシを食ってるが、かつては反社と大暴れして女遊びしまくってた団十郎さんも、悪いことをしている意識はあまりなかったんじゃないかな。

いや「今の時代的にはマズイ」ということは頭にあっただろうけど、「なぜ悪いか」が腹に落ちていなかったんだと思う。

 

でも、あのジャニーさんだって「ダメなものはダメ」な時代だ。

歌舞伎界もそろそろこうした「常識」からおさらばしないと、未来はない。

それでなくてもファンの高齢化で先細りが危惧されているのに、若い世代は「芸がよければセクハラもおっけー💓」とはならない。

 

私もちょこっとしかかじったことないけど、歌舞伎は面白いと思うよ。

なくなってほしくない。

何より、歌舞伎俳優がいなくなったら、ドラマの「絵に描いたような悪役」がいなくなるニヤリ

猿之助さんには、愛される役者に欠かせない愛嬌と華、色気があった。

でも、今回の事件が「親を巻き込んでの無理心中」であった場合、痛ましいことに高齢のご両親が亡くなっているのだから、もう復帰はありえないと思う。

なぜ、きちんと事実に、被害者に向き合わず、一足飛びに死に逃げてしまったんだろう。

本当に本当に、もったいなかった。

 

ということで、「古い価値観で脳みそ固まってる」みなさん。

この事件を教訓に、「常識」をアプデしていきましょうね!

でないと、いつか足元すくわれますよ?

 

私も、世の中に流されすぎず、若者にこびを売らず、でも古いおなじみさんにこだわって一見さんを拒否せず、自分をアプデしていきたいと思います。