7日は、小田原の飯泉観音さんへお参りに伺いました。飯泉観音さんには、境内にも沢山の仏様がいらっしゃるのですが、二宮金次郎(尊徳)さんの銅像もあるのですね。


 二宮金次郎さんと言えば、薪を背負いながら本を読んでいる銅像が有名ですが、飯泉観音さんにある二宮金次郎さんの像は、膝まづいて拝んでいる像なんです。


 拝んでいる像は珍しいなあと思っておりましたが、昨日は御住職よりこの拝んでいる像の由来を教えて頂きました。


 拝んでいる金次郎さんの像は、飯泉観音さんにしか無いそうです。


二宮金次郎初發願の像



 なんとこちらは、14歳の金次郎さんが飯泉観音さんにお参りし、至心に祈っている時に一人の旅僧に出会ったという逸話から造られた像だそうです。


 そこで旅僧が唱えるお経(観音経)に金次郎さんが瞠目し、質問をされるのですが、金次郎さんは14歳にして仏教に造詣が深かったようです。


 さらに詳しいお話を伺ったのですが、とても興味深く、面白いお話でした。御住職のお話をうかがいながら、私ワクワクしておりました。


 二宮金次郎さんも飯泉観音さんにお参りしていたなんて。しかも江戸時代ですから、徒歩でいらしたんですね。


 ちなみに、金次郎さんの生家は私の卒業した小学校の学区内にあり、茅葺き屋根の家が今も保存されております。小学生の時、学校行事で見学に行きましたよ。


 飯泉観音さんまでは歩いたら、2〜3時間でしょうか。


どこから撮っても美しいお寺です。



反対側からもパチリ。


 後に結婚された金次郎さんの奥様は、なんと飯泉観音さんの檀家さんで、飯泉観音さんのすぐ裏にお住まいだった方だそうです。ご縁が深いんですね。


 また、境内に芭蕉の句碑があるというのも教えて頂き、拝見して来ました。


鶴下りて七日花見る麓かな 芭蕉



 芭蕉が飯泉観音さんに立ち寄ったという記録はないそうですが、芭蕉の句碑があるということは、記録がないだけで、もしかしたら立ち寄ったのかも知れませんね。もしくはこの近辺に。


 飯泉観音さんには、まだまだ沢山の歴史の謎が詰まっていそうで、益々知りたくなりました。