蒲郡の旅の続きです。竹島から本州に戻った私たち(竹島までの橋は200メートル位ですが)は、近くの文学館へ。


海辺の文学記念館。




中に入るとこんな感じで、着物の女性が出迎えてくれます。




この文学館には、蒲郡クラシックホテルの歴史や、このホテルや周辺を描いた文学作品などが展示されていました。


蒲郡クラシックホテルは、名前や経営母体は何度か変わっているものの、創業90周年。現在も創業当時からの建物を使っており、来年有形登録文化財に指定されるそうです。


天皇陛下も泊まられたり、戦時中はアメリカ軍に接収されたり、変遷を経て由緒あるホテルとなったそうです。



この辺りは、昔から景勝地として有名で、有名作家が滞在して執筆したり、ホテルやその周辺を頻繁に小説に登場させたりしていたらしいのです。


どのような作家たちかと申しますと、


菊池寛、志賀直哉、谷崎潤一郎、川端康成、井上靖など錚々たる面々が。



沢山の資料があり、私も頑張って読んだのですが、

A子さんの読むスピードと読解力、思考力が凄くて、色々教えて頂きました。




蒲郡出身の現代作家としては、宮城谷昌光や平野啓一郎がいるそうで、この2人の作家の色紙なども展示されていました。





さらに、『ゾッキ』という漫画を描いた大橋裕之という人も蒲郡出身だそうです。


この『ゾッキ』がまたクセモノなんですよ〜笑


実は、前日の夜行った焼き鳥屋『鳥太郎』のマスターもゾッキの話をしていて、



〜〜『ゾッキ』は映画にもなっており、監督は、竹中直人、山田孝之、斉藤工の3人だった。


撮影で来た時に、斉藤工がうちの焼き鳥を気に入って5〜6回食べに来てくれた。


その時は、店の外から大勢の女の子が見ていた。


私(マスター)もちょっとだけ出演しているんですよ、と。




お友達A子さんも『ゾッキ』を知っていて、


〜〜『ゾッキ』は、蒲郡市内の飲食店や施設など、どこに行っても置いてあって、読めるので、うちの娘も貪るように読んでいて、


買って帰ろうかと思ったら、

この本はちょっと…と夫から反対があり、買えなかった。


とA子さんは話していました。



その『ゾッキ』に、私はこの文学館で出会うのです。


『ゾッキ』は1巻から3巻までではなく、なぜかA〜Cまであり、自由に読めるようになっていました。


私とA子さん、それぞれAとCを読み始め、

A子さんが


「面白いオススメのがあったらお互い教えっこしようね。」と


『ゾッキ』は、特定の主人公がいるわけではなく、短編集のようになっているのです。


それを二人で読む。。。時々オススメを紹介して交換して読む。。。笑


ゾッキは、シュールなんです。


でも、時々ほんわかしたり。


主人公が引きこもりの人、というのも2〜3ありました。


独特の世界です。絵もかなり独特で。


ご興味ありましたら、検索してみてくださいませ〜。


来館した人たちが書くノート。こんなに沢山ありました。多分10年以上分。私たちも書きました。



さて、この文学館でもかなりゆっくりした私たち。


もう2時過ぎでした。お腹が空いているのに、お昼も食べていない!


この日は最後の日なので、浜松餃子を食べる予定でしたが、浜松までは一時間以上かかる


ということで、『ガマゴリうどん』というアサリの出汁で、アサリがたっぷり入ったうどんが美味しそうだったので(本で見た)


それを食べようとなったのですが、電話したら、本日の分は売り切れました、と言われてしまったので一路浜松へ。


そして、A子さんオススメの浜松餃子「福みつ」へ。


初めての浜松餃子ワクワクする〜爆笑




餃子が10個から5個刻みで、50個まで注文出来るって、今まで見たことがないパターンですびっくり


食べ物は、餃子と定食しかない。本気の餃子✨




私たちは、定食小(餃子10個)にしました。


わお〜美味しそう😆💕💕



皮がパリパリで、とっても美味しかったです爆笑


10個で丁度よかったような、もっと食べたかったような。



美味しく頂いて、お店を出て、A子さんの車に乗り込んで、少し走ったら、私はもうダメでした。


涙がポロポロ出ちゃって。。。


浜松駅まで車ですぐなんですよ。


A子さんとお別れの時が来てしまう、と思ったら悲しくて。


A子さんは、「またすぐに会えますよ。」


と慰めてくれました。


最後は、笑顔で挨拶しました。


素晴らしい旅でした。


何よりA子さんの話してくれた色々なこと、優しい話し方、笑顔、声が心に残り、今でもしょっちゅうそれを思い出しているのです。


思い出す度に、心が温かくなります。



長い旅行記となりましたが、最後までお読みくださり、ありがとうございました。



お気に入りの一枚。