鉄バス郵です。(2012年) 9月6日駿州を東から西へ。

前回は、東海道線 321M列車で 駿州(駿河國)入りし、

沼津都心から 富士急静岡バスに乗り、江尾で

岳南電車に乗換え、吉原へ向かった話をしました。

今回は、吉原駅 JR構内から始めます。


鉄バス郵のブログ-吉原 JR構内


この画面は、東田子の浦・沼津寄から 撮影したものです。

ホーム中程に出口がありますが、岳南電車に乗換える

場合はこの階段を上らず、富士・静岡寄の階段まで

進みます。工業都市 富士のもう1つの代表駅であり、

吉原中心街への入口でもありますが、当駅周辺に

商店街はなく、一言で言えば 「静かな駅」です。


その静けさに浸っている間もなく、9:26発、普通 島田行

(429M。熱海8:47始発)が到着しました。5両編成、


鉄バス郵のブログ-T8 吉原


前3両が 313系 T8編成、


鉄バス郵のブログ-GG7 吉原

後2両が 211系 GG7編成です。

GG7編成最後部、
クモハ211-6007号車に乗りました。

ウレシイことに、富士(駅)で 運転台反対側の

2人掛けシートが空き、

友人と一緒に カブリついちゃいました!


JR東海の211系は、国鉄時代に導入された編成を除いて、

運転台反対側の前面窓が下方に拡がり、客室からの眺望が

良くなりました。ただし、静岡県内で運用される211系には

トイレがないので、「行きたくなった」時は、313系側の編成まで

移動しなくては なりません(そのため、211系は可能な限り

313系とペアを組む様、考慮されています)。


鉄バス郵のブログ-富士川渡河

富士(駅)を出たら、旧國名「駿河」の由来ともなった、

富士川を渡ります。ここは ご存じ、

日本の電源周波数の境界でもあります。

以東が50Hz(ヘルツ)かつ 東京電力管轄、

以西が60Hz かつ 中部電力管轄。旧郡も

以東が富士郡、以西が庵原(いはら)郡と 別でしたが、

旧 庵原郡 富士川町は 富士市に編入されました。


また、新幹線の富士川橋梁は、以前は日本一長い

鉄道橋でしたし、東海道線の富士川橋梁は、

30年前(1982/昭和57年 8月)の台風10号の襲来で、

下り線の橋脚の一部が倒壊し、長期間 不通と

なりました。 (正に 「駿河」の名の如し!)


鉄バス郵のブログ-山交タウンコーチ C737


富士川(駅)を発車すると、ンッ、

国際興業カラーキュービック!?

山梨交通グループの 山交タウンコーチ

(C737号車)。富士川駅を9:30に

通過(停車)予定の、蒲原病院行です。


JR身延線が富士川から離れてしまう

旧 富士川町域では、富士急静岡バスではなく、

この山交タウンコーチが 地域の足を担っています。

しかも、県境を越えて 富士宮市、旧 富士川町へと

入るのではなく、山梨交通グループの「飛地」路線ですね

(鉄道で例えれば、東武 東上線・越生線みたいな)。


鉄バス郵のブログ-富士・静岡市境

そのタウンコーチバスの終点、蒲原病院が見えたら、

直ぐに 静岡市 清水区に入ります (分かりにくいのですが、

画面左側に 「静岡市」の 案内標識が立っています)。


旧 庵原郡 蒲原町。西隣の 旧 同郡 由比町よりも先に

静岡市と合併し、一時期は 飛地状態になっていました。


新蒲原蒲原由比と 駆抜け、

東海道線、国道1号線、東名高速道路という

「日本の大動脈」が集う サッタ峠南東麓へ。

(サッタの「タ」がパソコンで変換できないので、カタカナで記しました。


鉄バス郵のブログ-清水市・由比町の かつての境界


国道1号の静岡方面行車線に 標識用のポールが

立っています。10年前 この地点は、

清水市と (庵原郡)由比町の境界でした。つまり、

東方向に向いて「清水市」の案内標識が 掲げられて

いたんですね。現在は 同じ、清水区です。


平成の大合併によって 行政区画が消滅した箇所は 何ヶ所もあり、

合併後、行政区画名の標識は 直ちに撤去しなくてはなりませんが

(あるいは「市」「町」「村」の文字だけを消す)、大型の ポールまでも

撤去すると コストが嵩むので、倒壊や衝突の危険がなければ

そのまま残しておくのでしょう。


興津(おきつ)清水草薙と、旧 清水市内各駅を停車する

度に 乗客は増えていき、旧 静岡市内に入ります

(葵・駿河 両区境に沿う様に)。周囲が開発途上の

東静岡を出たら、静岡都心に突入!


鉄バス郵のブログ-GG7 静岡


10:07、静岡 到着。大勢の乗客が降り、車内は

空きました。データイムですし、この GG7編成は

切り離されて T8編成のみの3連になるのかな?

と思ったのですが、そのままでした。


以前、静岡県内の東海道線の普通は、データイムは 3両編成の

列車ばかりで 混みやすかったのですが、

113系・115系の「国電世代」が淘汰され、

211系・313系の「JR世代」化されると、3連×2本の6連や、

3連+2連の5連の編成が、データイムでも ダイヤに

組み込まれる様に なりました。2連の電車を増やして、

編成を柔軟に調整できる様に したのでしょうね。


それに、岐阜・名古屋方面からの列車が直通しなくなる

浜松以東では、ボックスシート車が導入されている

身延線・御殿場線以外、ほとんど ロングシート車オンリーとなり、

増結による 着席率アップも 重要なサービスと なってくるでしょう。


鉄バス郵のブログ-あざれあ

10:11、発車。横長のビル「あざれあ」

(静岡県男女共同参画センター。名の由来は「ツツジ」でしょう)

を 眺めながら、都心を離れていきます。逆に言いますと、

西方面から 新幹線や 東海道線普通に乗って

「あざれあ」を見ると、「静岡(都心)に着いた!」って

実感します。高層ビルではなくても 横長でも、

やはり 都市のランドマークになるんですね。


鉄バス郵のブログ-安倍川渡河


都心を出たら、もう 安倍川です。富士・大井・天竜の

各川と比べたら河川の長さは短いのですが、

下流側では 堂々とした大河です!

目の前には、国道1号線の駿河大橋が見えます。


渡河したら、電車は大きく左へとカーブしまして、


鉄バス郵のブログ-GG7 & SS9 安倍川


10:15、安倍川に到着。下車しました。

T8+GG7のコンビが 用宗(もちむね)に向って

走り出していると、反対側の線路に同じく:15発の、

普通 興津行(748M、浜松9:10始発。

211系 SS9編成)が入線していました。

「エッ?」 カシャッ!

タイミングのずれた「並び」で 撮れた画像です・・・。


鉄バス郵のブログ-安倍川駅舎


東口へ出ました。

安倍川駅は、国鉄末期の’85(昭和60)年、請願駅

として 開業した (つまり、地元の自治体や住民等の

要望によって 開業した)ので、比較的 新しい造りです。


しかし、既に 区画整理が完了した後に 開業したため、

アクセス道路や 駅前広場が未整備で、

バリアフリー化も充分ではないです

(降りてみると、意外と狭苦しい造りであることが 分かります)。


電車なら 大河 安倍川をスムーズに渡れて、都心へと

向えますので、今後の 駅や街の リフレッシュに期待されます。


で、東方向へあるきまして、


鉄バス郵のブログ-静岡みずほ郵便局

静岡みずほ郵便局へ。風景印ゲット!なお、

当局で、日中国交正常化40周年の記念切手を

1シート購入しました。


続いて、北西方向へ歩きました。安倍川駅南側の

地下道をくぐり (これも 歩行者しか通れず、低くて狭かったです)、


鉄バス郵のブログ-榎田架道橋

新幹線の 榎田架道橋をくぐり、


鉄バス郵のブログ-長田街道上の 寺田バス停

長田街道に出ました(おさだかいどう。県道366号線。

昭和初期まで存在した、旧 安倍郡 長田村域を縦貫)。

しずてつジャストライン静岡鉄道グループのバス会社)

丸子小坂線(まこおさかせん。98系統)

寺田バス停が ありました。


鉄バス郵のブログ-鎌田四ツ角バス停

となりの 鎌田四ツ角バス停へ歩き、

(後に「丸子二丁目」と ありますね。もう1度言います。

 「丸子」と書いて 「まこ」と読みます)


鉄バス郵のブログ-丸子宿へは左折

直ぐ先の 鎌田交差点で左へ、

長田街道と分かれます。

(交差点を右に曲がって 東進すると、静岡大橋に至ります。)


鉄バス郵のブログ-静岡200か332


丸子2丁目を西に進むと、

旧東海道(県道208号線)にぶつかります。ちょうど、

しずてつジャストライン丸子営業所11:00発、

丸子線(80系統)新静岡行が曲がっていくところでした。


丸子線は、営業所~中町で県道208号線

(葵区内では「本通り」と称します)を走り、

藤枝駅からの 中部国道線

(85系統。途中の 轟橋/とどろきばし で合流)と共に、

丸子地区~安倍川橋~都心のメインラインと

なっています。(丸子線、データイムの運転間隔

・・・平日10分毎、土曜・休日12分毎。)


ところで この、静岡200か332号車、三菱ふそう製の

エアロスターKで、南関東では もう 見ることはできない

ですが、静岡県では まだ 現役バリバリ です!


しかも さらに特徴的なのは、塗装でしてね。側面を見れば、

ホワイトボディに、「H」字型の赤紫。この塗装、まだ

ワンステップやノンステップのバスが普及する以前、

ツーステップが当り前だった時代のデザインです。


その当時、分社化前の静岡鉄道バスは、乗車用の扉は「後」が

主流でした。そこで、赤紫の「タテ棒」が前後の両扉にかかる様に

デザインされたのです。ところが、一部の エアロスターK車両では、

乗車用の扉は 後ではなく、中。この332号車もそうです。

しかし 2番目のタテ棒が 中央に移ってしまって

デザインが狂ってしまうと 考えられたのでしょう。

2番目のタテ棒は、扉がなくとも後部に塗られています。


鉄バス郵のブログ-しずてつジャストライン 丸子営業所


旧東海道を 西へと進むと、

しずてつジャストライン 丸子営業所(敷地外で撮影)

ジャストライン 各営業所では、動物さんの

シンボルマークが制定されていまして、丸子であれば

キリン」です。円形のマークが、

乗車用扉付近と 後面に添付されています。


他に3営業所、例を挙げましょう。前述の 中部国道線を担当する

岡部営業所は、「サル」。小鹿(おしか)営業所なら、正に 「シカ」。

しかし 鳥坂営業所は、どーゆー訳なのか 「ウサギ」!


鉄バス郵のブログ-静岡丸子郵便局

営業所の先には、静岡丸子郵便局があります。

僕は 10年前に 風景印をゲット済でしたが、

友人に押印を ススめました。


鉄バス郵のブログ-ようこそ丸子路へ

しばらくは 旧街道筋とは言えども、

「ベッドタウンのメインストリート」の様相でしたが、

「ようこそ 丸子路へ」の看板群が見えた箇所から、

往年の東海道の雰囲気が強まってきます。


鉄バス郵のブログ-元丸子簡易郵便局

途中、JA静岡市 丸子支店があります(敷地外から撮影)

エッ、「何で JAの店舗を撮ったの?」ですって?

入口右側の「」マークに ご注目!ここ、

JAの支店であると同時に、JP郵便局でもあります。

元丸子簡易郵便局!ただし 農協業務が本業なので、

簡保サービスの取扱はなし、郵便や貯金サービスも

限定的で、注意を要します。

(・・・って、確かに ジックリ見なきゃ、取扱うサービス 云々以前に、

 郵便局なんだって 分かりづらいけど・・・。あと、風景印 ないです。)


更に 進みます。


鉄バス郵のブログ-丁子屋

とろろ汁で有名な、丁子屋(ちょうじや)です。

松尾芭蕉も 一句 詠みました。

「 梅若菜 まりこの宿の とろゝ汁 」


ところが、当日は木曜で 休業日。丁子屋では、

毎週 木曜と、月末の水曜は 休みなんです。


・・・しかし、ご心配なく!


鉄バス郵のブログ-一松園

隣の 一松園(いっしょうえん)は 営業していました!

こちらは、水曜が休業日(祝日・月末の場合 営業)。

営業時間は、11~19時(丁子屋も同じ)。


丁子屋と一松園は 隣り合っていて、ライバルだと

思います。半面で お互いが休業日をずらして、

とろろ飯(汁)を楽しみに 丸子へ訪問する観光客を

ガッカリさせない様に 心配りしているのでしょう。


で、一松園に入って、とろろ飯に 舌鼓を打ちました。

(お膳の画像は 撮れませんでした。ご容赦下さい。)


ほんのり 味噌風味の とろろ汁と、麦飯。

麦飯は オヒツに入って出されるんで、自分で よそって、

とろろ汁をトロォーッと。

ジュルジュルジュルーって、かっこんで・・・。

これがねぇ、ウマいんですよぉ!ああ、たまらんっ!

赤だしの味噌汁も イケますヨ。


もう、静岡都心~丸子地区の往復で、

時間と交通費が かかっても構わないです!


あ、「交通」で 思い出しました。バスですと、

ジャストライン 中部国道線丸子橋入口バス停から

歩いて直ぐです(同線は、国道1号線を通ります)。

静岡都心からですと、同線の他、丸子線丸子清閑町線

という アクセスもあり、終点 丸子営業所下車。

旧東海道を徒歩、と なります。

(車の往来が やや多いので、歩かれる場合は ご注意を!)


さて、ごちそうさましたら・・・。続きは また次回に。