鉄バス郵です。(2012年)5月27日のバスの旅も、

最終回です。

前回の4話目は、瑞穂営業所の立川バスで、

羽村から 長岡経由で、箱根ケ崎駅に 15:05に

到着したところで 話を締めくくりました。


鉄バス郵のブログ-JR箱根ケ崎駅

駅名標を見上げながら、考えました。

「電車(八高線)に乗って ストレートに帰ろうか、

 せっかくの1日乗車券を活かして (立川)バスで

 立川を経由しようか・・・」

「いいや、もう少し先は 埼玉県だろう。じゃあ、

 西武バスに乗るか!」


んで、乗り場のポールで 西武バスの時刻を確認しました。

先ず、入間市駅(西武池袋線)行は・・・

(土曜・休日)9:15発の後は、17:18発まで ないっ!

じゃあ、狭山ヶ丘駅経由

小手指駅南口(両駅共に 同線)行は・・・

(約)1時間前の14:18発で 終わってる!

(上記の発車時刻は、’11年11月16日改正)


しかし もしかして・・・と考え、ケータイで 西武バスを検索!

箱根ケ崎駅から 北東へ約4km先の 県境付近、

宮寺西バス停発のダイヤを調べると・・・


当バス停始発 小手指駅南口行、15:55発、16:17発。

(鉄バス郵の)歩くペースは 1km10分、4kmで40分。

遅くなったとしても、4kmで1時間・・・オッシャ!


と いう訳で 15:10、

箱根ケ崎駅を後にしました、徒歩で。

東京都道166号線(東京環状、旧 国道16号線)を北上。


鉄バス郵のブログ-狭山池緑地 南側 都道166号線

瑞穂町の市街地を進むと、やがて左側に

狭山池緑地が見えます。都道は緩やかな坂で、

ちょっとした 峠越えといった感じです。


鉄バス郵のブログ-狭山池緑地 東側 都道166号線

緑地の東側を通ります。


鉄バス郵のブログ-富士山

やがて、「富士山」(ふじやま)という名のバス停が

ありました。あ、1つ前のバス停も「富士山入口」でした!


鉄バス郵のブログ-駒形富士山 交差点

富士山バス停 目の前の交差点で振返りました。

交差点名は 「駒形富士山」。字(あざ)の名前でもあります。


あ・・れ?バス停の先に見える 警戒標識・・・


鉄バス郵のブログ-動物注意(キツネ ヴァージョン)

動物注意」。しかも、キツネのデザインですよぉ!


駒形富士山交差点の方を振向き直し、交差点を右へ

(目印は、ファミリーマートですね。店舗右側の通りへ)。

都道166号線から離れます。


鉄バス郵のブログ-高根

しばらく進むと、高根バス停があります。

まだ 進みます。


鉄バス郵のブログ-高根通り

高根通り って言うんだ。

(通りの道路管理者は、瑞穂町でしょうね。)

続いて、水天宮入口バス停もありますが、

まだまだ 進みますよぉ!


鉄バス郵のブログ-坊


鉄バス郵のブログ-県境 西多摩郡瑞穂町から 入間市を望む

(ぼう)バス停。

さ・・・て、地図を確かめると、もうすぐ

埼玉県なのですが・・・。


鉄バス郵のブログ-県境 西多摩郡瑞穂町から 入間市へ

直ぐ先のミラーのポールを チラッと見たら・・・


「よく見て 通りましょう/入間市」!


鉄バス郵のブログ-県境 入間市から 西多摩郡瑞穂町を望む

2つ上の画面を見ても、「埼玉県」「入間市」両標識は

見当たりませんね。また坊バス停方向を振返っても、

「東京都」「瑞穂町」両標識は ありません。


都県境は、板橋区・和光市境界から 青梅市・入間市境界まで、大部分が

平坦な武蔵野台地上にあり、越境する道路は数えきれない程 あります。

従って、全ての道路に 都県標識が設けられている訳では ありません。

また 東京都(島嶼を除く)と 埼玉県は、昔は同じ

武蔵國でしたので、(本当は 言葉では表せないのですが)

漂ってくる「(武蔵國の)雰囲気」が似ていて、

都県標識がないと 越境したことが分かりづらいです。


まして、先述の「ちょっとした 峠越え」の箇所から、ここの地点までは、

1958(昭和33)年まで、埼玉県 入間郡 元狭山村だったそうです。

昭和の大合併の際、越境して 西多摩郡 瑞穂町に入るか、

埼玉県なのだから 入間郡 武蔵町に入るか。

結果、分村合併(それぞれの町へ編入)の道を選んだのですね。


鉄バス郵のブログ-駐車禁止 自動車 区間内

ちなみに、道路標識(交通管理者こと 警察が設置するもの)

見て、越境したことが分かるケースもあります。

随分 色褪せてしまっていますが、「駐車禁止」標識。

下の補助標識に「自動車」と記されています。「自動車(が)」

という 但し書きは、警視庁(都側)では見られません。

(また 埼玉県内でも、全ての駐車禁止標識に 「自動車」の

補助標識が添付されている訳では ありません)。


さ、入間市に入ったら 北方向へ。

県道179号線に向かい、県道では東方向へ進みます。

(「所沢青梅線」なので、都内なら 都道179号線です。)


当日は やや急いで移動しましたので、高根通りという 「ショートカット」を

利用しましたけど、徒歩移動で 判りやすさを重んじるなら、

箱根ケ崎駅前から 東京環状(都道166号・国道16号)を 北上し、

県・市標識が掲げられている 二本木交差点を右折して、

県道(都道)179号を 東進した方がいいでしょうね。


鉄バス郵のブログ-A2‐840 & A4‐989 宮寺西折返場

バスの折返場が あり、A2‐840 & A4‐989が

休んでいました。(敷地外からの撮影です。)


鉄バス郵のブログ-宮寺西

折返場そばに 宮寺西バス停。15:55前に着けました。

茶畑と 狭山丘陵。正に お茶どころ!


宮寺西という 都県境地点のバス停から、

東京都(西多摩郡 瑞穂町)へと越境するのは

土曜・休日の1往復のみ(平日は 運行なし)。

また 瑞穂町北端部を少し経由して、金子駅入口を

発着するバスも 1日 僅かしか運行されていません。


宮寺西バス停 始発、所沢ロイヤル病院前 経由、

小手指駅南口行の、小手09・09‐1両系統という、

埼玉県内で完結する便の方が 1時間当り

1~3本 発着しているのです

(「小手09‐1」は 西埼玉中央病院も経由)。


トーキョーの方には需要がなく、彩の国(埼玉県の愛称)の方の

需要があるそういうケースも 時にはあるんですね。


鉄バス郵のブログ-A4‐989 宮寺西

さあ、バスが出てきました!宮寺西15:55発

「小手09」小手指駅南口行(西埼玉中央病院 経由せず)
A4‐989号車、いすゞ エルガのワンステップ車です。

乗車したら、直ぐ発車。


16:01、南矢荻(みなみやおぎ/「萩」じゃありませんヨ!)

発車して直ぐに 所沢市に入りました。

入間市は 打出小槌の様な形をしていて、宮寺・二本木

地区は 言わば「持つ」部分。東西間の距離が短いんです。

:08、その名のとおり 湖に近い 狭山湖口を通過。そして

稲荷坂交差点で左折し、県道179号から離れます。


バスは、北野2・3丁目の境界に沿って 北上。

所沢ロイヤル病院前を発車し、誓詞橋交差点を右折して

(「小手09‐1」の場合は 西埼玉中央病院を経由するため、交差点を

直進)、国道463号線 所沢入間バイパスに入ります。

ところで、「小手09」が通る 北野2丁目には、新田義貞ゆかりの

小手指ヶ原古戦場跡や 白旗塚があります(所沢ロイヤル病院前 近く)。

「誓詞橋」にしても、義貞が軍兵に忠誠を誓わせたことが由来とか。

また、更に 太古の歴史も調べられる、

市立 埋蔵文化財調査センターも、平日なら見学できます。

そして、「北野」、所沢市内にもありましたネ!「小手09」

狭山湖口バス停からですと、稲荷坂交差点を県道179号線に沿って

直進すると、小手指元町3丁目に入ったところに 北野天神社があります。


所沢入間バイパスを東へ。小手指ヶ原交差点を過ぎると、

建物が密集してきます。小手指駅南交差点を左折し、

小手指町四丁目を通過したら、


鉄バス郵のブログ-A4‐989 小手指駅南口

16:19、小手指駅南口 終点に到着。


タイトルで、西武バスのことを「笹バス」と表現しましたが、

バス側面の塗装が理由です。1950年代から続いている

同社伝統の塗装で、青緑の帯が 笹の如く見えるからなんです。


これで、京王線 北野駅(北野駅前通り)から続いた、

バスの旅も終了!

(まあ、特例で 多摩モノレールで多摩川を越えたり、

 徒歩の距離も長かったですね。/笑)

駅からは、西武池袋線で 帰途に就きました。


東京都内は 南・北・西の三多摩を縦断し、

埼玉県内は 入間地域を西から東へ。(「入間」は

広域的な郡名。所沢市も、かつては 入間郡 所沢町でした。)

1日の バスの旅を5話に分けるだなんて

(番外編でもある 高幡不動の話を入れれば 6話)、

我ながら驚きです。

おつきあい下さいまして、ありがとうございました。

6月も今週で おしまい。

2012年も 早や半年ですね。どうぞ 良い7月を!