NHKの大河ドラマの話題。
 「光る君へ」が、面白くなった。ドラマは、父・藤原為時が越前の国守として赴任する、3回ほど前から宋との貿易が話題になり始め、俄然面白くなってきた。
  紫式部も父為時とともに越前の国に同行している。いったん京を離れたことによって、彼女自身が見聞と見識を広めることになったのだと考えられている。
 当時、越前は大国である。中国大陸との私貿易は、博多、薩摩坊津、越前敦賀で行われた。遣唐使が廃止され(894年)、その後大陸との正式の交易はなかったようだが、私貿易は盛んに行われていた。
 大陸との関係で言えば、その後元寇がやってくる(1274年、1281年)。時代は、その前の平安時代中期。宋の国は「南宋」に縮められ、その南宋もやがて元に滅ぼされる。元に滅ぼされる前に、日本に南宋の高僧が逃れてきた。蘭渓道隆、無学祖元らである。このあたり、臨済宗、北条時宗、建長寺等々の固有名詞を挙げて丁寧に解説を施さねばならないが、(すみません)割愛させていただきます。
  一点だけ、音読みの一つに、唐宋音がある。唐宋音は仏教用語に多い。「看経」「行灯」「饅頭」、など。それだけ、当時の(南)宋との文化的交流が深かった証左であろう。
  ざっくりしたブログで恐縮だが、本日はこれにて。
  おっと、以前のブログで「NHKは嘘ばっかり」とUPした。史実とあまりにも違うのでそう書いたのだが、考えてみればドラマである。フィクションだ。そう考え直せば、まぁ気楽に見られるというもの。謹んで訂正をしながら(笑)、本日のブログとさせていただきたい。