『裏表がありすぎる人』(榎本博明、幻冬舎新書)。
まぁ、こういう本もたまにはイイでしょう。
楽しく読みました。気楽には、案外?読めませんでした。
《職場の人間関係は、ほんとうに面倒だ。なかでも厄介なのが、裏表の激しい人の存在である。そうした人物は相手によって態度を使い分け、本性を見せる人と見せない人を選ぶため、被害の実態が周囲に伝わりにくい。しかも皮肉なことに、そういう人ほど上には気に入られ、出世する。》
……などというが本の概要のPRだったが、単なる「世渡りのための実用書」ではなかった。
筆者は、東京大学教育学部教育心理学科卒。心理学者。『なぜあの人は同じミスを何度もするのか』(日経BP)、『絶対「謝らない人」』(詩想社)、などの著書がある。さすがである。
この本によって、「甘え型攻撃性」なるフレーズを知った。
「甘え型攻撃性」とは何か? 甘え理論の提唱者・土居健郎を引きながら、「はっきり言わないけど察してくれといった感じのキレ方」をするケース、を指すらしい。
うんうん。ナルホド。いるいる! 幼児性の抜けない高校生や、自己チューの老人なども該当するかも知れない。
このような甘え型の感情爆発は、高コンテクストの文化ゆえの感情爆発であり、日本特有のコミュニケーションのあり方を土台として発生する、らしい。
欧米文化は「自己中心の文化」、日本の文化は「間柄の文化」と特徴づける筆者の論考は、繰り返すが、単なる「世渡りのための実用書」ではなかった。
たまには、こんな本も面白い!😊😊
「北京語の記者会見はすぐ尖り」(江畑哲男)。

