どうもピンと来ませんねぇ~、この間の教員給与の報道は。

 「すばらしい」、「その通り!」といった声が全く聞こえてきません。不思議です(不謹慎ながら、笑っちゃいました)。現場を知らない方の「改革案」としか、小生には思えませんでした。

 教職調整額の少々の引き上げくらいで、教育の質が向上するでしょうか? 学校教育に対する世間及び保護者の信頼が劇的に回復しますか? その方向に向かいますでしょうか? そもそも、この給与の(ちょっぴりの)引き上げで、若者が教員になりたがりますか? ぜ~んぶ、「NO」でしょう。

 それくらい、現場は大変なのです。根本的な議論がいま求められているのです。ズバリ申し上げれば、かつての臨時教育審議会レベルの大議論が必要でしょう。

 少子化日本にあって、「教育は国家百年の大計」。教職調整額をいじったくらいでは、全然解決になりませんよ!

 そもそも、「長時間労働」とか、「残業代をどうする」とか、そんなレベルの観点から論じようとする姿勢が間違っております。昭和の教員と揶揄されそうですが、以下小生なりの感想メモです。

① 優秀な教員には、しかるべき給与を支給する。(「一律主義」「悪平等主義」は見直す。実際、現場には、「困ったさん」もたくさんいるのですよ!)

② 管理職に権限を与え、人的・財政的な支援も惜しまない。(3年くらいで校長が変わるような人事と体制ではダメ)

③ 上記とも関わって、天下国家を睨んだ管理職の育成。および、教育委員会自体の改革。

④ 教育という仕事のすばらしさをPRすることこそ、一番基本的で肝要なこと。(大変だけどやり甲斐のある仕事、という認識をどれだけの若者に持って貰えるか、にかかっている。)

⑤ 給与問題に矮小化せず、政治が強力なリーダーシップを発揮する。その上で、日本の教育全般を睨んだ、大改革へと歩を進めていくべし。

⑥ 少子化の今こそ、逆にチャンスなのです。優秀でバランスのとれた、国際感覚豊かな日本人の育成へと、お金も人も施設・設備も惜しまない。

 ……、おっとっと。

 はてさて、このブログをお読みになって、お一人でも共鳴される方がおられたら、嬉しい限り、です。