「川柳の魅力」と並んで、「日本語の魅力」というのは、小生の大きな研究テーマです。講演や講座等では、両者をコラボしてお話しすることが多くなりました。
 3月30日(土)李登輝友の会での講演時にも、台湾川柳会30周年記念句会の映像と別に、「日本語の魅力」を一つの項目として立ててお話をしました。小生の話を聞いて、「改めて気づかされた」と言って下さった方がおられました。有り難うございます。
 本日のブログでは、山ほどある「日本語の魅力」(←ウンチクいっぱい!)の中で「三種類以上の語彙」をアップしましょうか。
 日本語には、以下の語彙があります。
① 和語
② 漢語
③ 外来語(カタカナ語)
④ 混ぜこぜ語(混種語)
 これまた、贅沢・潤沢であり、じつに豊富。拙著『ユニークとうかつ類題別秀句集』(新葉館出版)46ページ。「留学生から見たニホンゴのトホホ」(山口大教授・佐々木瑞枝)というエピソードにはこうあります。
《外国の留学生と蔵王にスキーに行った時の話。出迎えた人に「ここがホテルですか?」と留学生が尋ねると、「いいえ、ホテルなどではありません。ちっぽけな宿屋でございます」と、宿の主人が謙遜して答えた。すると別な留学生が「旅館ではないのですか?」とビックリしたように尋ねてきたと言う。混乱の元は、「宿屋・旅館・ホテル」という三種類の単語である。日本人なら理解できる語種の微妙な違いが、留学生にはどうやら通じなかったらしい。そんなエピソードであった。》

 写真は今月号の『ぬかる道』。お手元に届きましたか?