写真はいずれも書籍です。
 台湾に行って、必ず立ち寄るのが本屋さん。以前中国や韓国に出かけた折りにも、本屋さんを覗くようにしておりました。
  日本関連の書籍(含むマンガ)売り場に立ち寄ります。本屋さんを覗けば、わが国が外国からどのように眺められているのかが分かります。だから立ち寄るのです。
  現役時代には、マンガコーナーによく向かいました。ドラえもんや、ハウルの城、そうそうドラゴンボールなども「翻訳」されて並んでいましたっけ。中国語版のドラえもんも、わが家のどこかにあるはずです(現在行方不明)。そんなマンガ類は生徒たちに見せて、日本文化の海外発信の現状を理解して貰っていたのです。
  写真左は、日本語混じりの観光案内書の一ページ。今回買い求めました。「海鮮王国 北海道」を紹介しているページをアップしています。このほか、「日本の大型家電量販店の紹介」「一度は行ってみたい動物カフェ」「デパートとショッピングモールの違い」「日本の絶景お花見スポット(お花見必携持ち物という補充知識コーナーもあり)」「日本のコーヒー事情」「日本で働きたい! おすすめのアルバイト場所」などなど、日本人が読んでも興味深い内容が盛りだくさんです。

 あっ、そうか。外国の方は、こんな場所に興味を持ち、こんな予備知識を持って日本を訪れているのだと分かるのです。定価は299台湾元(現在のレートでは、1,400円?位)でした。
 真ん中の本が『マンガ 台北高校物語』(前衛出版社、300元)。今回の最大の掘り出し物。めっちゃ面白かった! 旧制高校の雰囲気がよく伝わる日本語版のマンガです(中国語版もありますよ!)。
 右側は、いま話題沸騰の『茶金歳月 北埔姜阿新洋樓的故事』(廖運潘 著、聯經出版公司)。台湾ドラマ「茶金」の元となった姜家の実録ノンフィクション、です。日本統治時代から1980年代まで、栄枯盛衰を経験した"華麗なる一族”の物語。主人公・姜阿新の人を惹きつける人柄やビジネスの経営多角化から、第三代の孫が家を買い戻して修理をする過程まで、素人の残した貴重な文章や図など、一家の歴史を通して、台湾の経済発展や政治経済、文化、人間関係など、軌跡を振り返っています。スゴイ!、の一言です。
 じつはこの洋館を小生は訪ねたことがあったのです。台湾の友人Tさんと一緒に訪れました。日本酒の獺祭一升瓶を抱えて、主人公の廖運潘先生を訪ねたのでした。てっきり、持参した獺祭を一緒に飲めるのかと期待しておりましたが、「有り難う」と言うなり、獺祭はすばやく奥に仕舞われてしまいました(笑)。残念。いかにもザンネン、でした。もう、7~8年前のエピソードですね。
  おっと、長くなりました。今日はココまで。