写真。こういった類いの本も小生は読んでおります。左から『日本共産党 「革命」を夢見た100年』(中北浩爾著、中公新書)、『志位和夫委員長への手紙 日本共産党の新生を願って』(鈴木元著、かもがわ出版)、『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する宣言』(松竹伸幸著、文春新書)。
  み~んな真面目に日本共産党の現状を憂い、その今後を模索・探求しております。呆れるほど、生真面目!、です。
  例えば、真ん中の『志位和夫委員長への手紙』。「党歴60年の古参党員からの直言」と銘打つこの本は、「日本共産党の新生を願って」というサブタイトルが付いているほどでした。
  要するに「志位委員長は直ちに辞任して、党首公選を行って選ばれる新しい指導部に共産党の改革を委ねるべきだ」という提言でしたが、他党ではごくごく普通に見られる党首批判の一つでしょう。ところが、こういう批判自体を許さない体質が同党には根強くあります。岩盤のように、「伝統」としてしっかりと根づいている!、ようです。「革命党」「前衛党」の自負、いまだ健在か?
 とは言うものの、事実は事実として捉えないとイケマセンぞね。
 鈴木元氏曰く、
《(2021年の衆議院選挙では)共産党は全政党のなかで唯一、比例区も小選挙区も共に得票を減らしました。小選挙区は、499万票から264万票、比例は440万から416万票へと減少しました。》p19
《一度(今回)の選挙だけに敗れたのではありません。前回の選挙でも議席を半減(22から12)させたとをはじめ、何年にも渡って選挙に負けてきたのです。党勢がジリ貧になっても21年間も同じ人物が党首にいるということは国民の常識的判断と違います。》(p27)
  えっ?、このレベルですか?
 志位和夫委員長に説かなければならない現実は。
 いやはや、「科学の党」(←以前標榜していたスローガン)が聞いて呆れます。