『未来の年表 業界大変化』(河合雅司、講談社現代新書)。数日前に「いま読んでいる本」としてアップしました。多くの反響がありました。それだけ衝撃的だったのでしょう。
 人口減少日本で各業種・職種や公共サービスに何が起こるのか?
  本著はコレを具体的に追求しています。あまりにもリアルなだけに、そら恐ろしくなってしまいます。
  なかでも、衝撃的だったのは、下記の3点です。
(ア)ドライバー不足で10億トンの荷物が運べない ―物流業界に起きること
(イ)多死社会なのに「寺院消滅」の危機 ―寺院業界に起きること
(ウ)60代の自衛官が80~90代の命を守る ―安全を守る仕事に起こること
  著者は言います。
《人口減少がもたらす公務員への影響は、国民の「安全安心」を守る自衛官や警察官、海上保安官、消防士といった職種も襲う。「若い力」を必要とする職務が多いだけにより影響は直接的だ。》
  さらに著者は、総まとめ的にこうも言います。
《人口減少対策とは「夏休みの宿題」のようなものである。いつかはやらなければならないと頭では分かっていても、ついつい後回しにしがちだ。その変化は日々の暮らしの中では目に見えないほど軽微なためである。「まずは目の前の課題をこなすことが先だ」と言い訳しながら、時だけが過ぎていく。》

 どうやら国会はサルばかりのようで、「いまある有事」に向き合おうとはしておりません。