この本、面白いです!(「江畑さんにかかると何でも面白い本になっちゃうんですね」、とは某友人の声)。中身は、子どもさん向けの写真絵本です。
 「面白い」という中身をもう少し丁寧に解説するならば、ユニークと言ったらよいでしょうか。きわめてユニークで興味深い絵本が、コレでした。
 著者のERIKOさんは、定住旅行作家だそうです。「定住旅行作家」という肩書き(おそらくはご自身がお付けになった?)が、あるんですね。
  『世界の家 世界のくらし』(ERIKO著、汐文社、2500円+税)は全3巻。全シリーズの中では、この第2巻「トイレ、お風呂」が断然オススメです。
  著者は言います。
《私が行っている旅は「定住旅行」というもので、観光のような短期間の旅行ではなく、訪れた土地にくらす家族の家に長期滞在し、その生活を体験しています。》
  なるほど、道理ですね。
  旅行は訪問した土地を所詮「なぞる」だけですからね。「長期滞在」して初めて、本当の「暮らし」が見えてくるのでしょう、きっと。
  こうした観点に立てば、「トイレ」に焦点を当てたこの絵本のユニークさは想像できるかと思います。世界一清潔なトイレ文化を持つ日本。私たちの間で「普通」「当然」と思い込んでいた現実が、じつは「当たり前」でなかったことが写真を見ながら理解することで出来ます(著作権の関係で写真をアップできないのが残念デス)。
  遅まきながら、夏休みのお孫さんへのプレゼントに如何でしょうか?