女性の心に寄り添うカウンセラー、四方です。
最近立て続けに大切な方を二人亡くした女性に出会いました。
彼女は活発な女性で、
いつも元気いっぱいの笑顔でいろんな場面でたくさんの人たちを支えていた彼女。
でも、立て続けに大切な方を二人亡くされから、
彼女はしばらく誰とも会わずに過ごされていました。
普段の彼女の姿とは全く違う様子に心配した周囲の人たちは
なんとかして彼女を外に連れ出し、元気になってもらおうとしたようです。
でも、彼女はどうしてもそんな気分になれず、
申し訳ない気持ちを抱えながらも
居留守を使ったり、電話に出るのをやめたりしていたそうです。
彼女を心配する人たちの気持ちも理解できますが、
彼女にとってはまだ外出できる状態ではなかったのだと思います。
最愛の人を亡くした人に出会った時、
なんとかしてあげたい、深い悲しみを取り除いてあげたい。
そんな気持ちになります。
でも、ご本人以外には何も出来ないんですよね。
ご本人が自分の意志で外に出よう、人に会おうと思わない限り、
誰もその人を無理に引っ張り出さない方がいいと思います。
その人が自分の意志でこれまでと同じ自分に戻るまで、
周りの人は待つしかないんでと思います。
何か出来るとしたら、
その人が話をしたいと思われた時に話を聞くだけ。
その人が傍にいてほしいと行った時に傍にいるだけ。
その人のために出来ることは「待つ」ということだけ。
ただ「待つ」のは辛いことです。
苦しんでいる人、悲しんでいる人を目の前にして、
それでもただただ「待つ」のは辛いです。
でも、それがその人にとって一番してほしいことなんです。
待ちましょう。
ただ待ちましょう。
いつか自分の意志で笑顔になってくれる日を信じて。
信じて、待つ。
大切なことだと思います。
大切な方を亡くされた彼女、
最近趣味だったガーデニングを復活されたそうです。
笑顔できれいなお花を見せてくださいました。