CLANNAD-AFTERSTORY 第12話「突然の出来事」感想・レビューです。
この回は早くもパトラッシュがきました。もう、涙なくしてみることができません。特にラストの夏の路地の風景は圧巻ですね。この回だけで普通の感動アニメの最終回のような感じです。
芳野さんの話と朋也たちの愛する者への物語です。
正直、言葉などいらない回なのですが、言葉にしないとレビューにならないので。
続きはネタバレ編で。
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ネタバレ編
芳野さんと公子さんの出会いの話、そして、芳野さんの栄光と挫折の話から始まります。
歌が好きで他のバンドのメインボーカルまでのっとってしまう高校生の芳野。誰も理解してくれない中、一人理解を示す若き先生。
卒業後、あっさりとデビューが決まり有頂天になる芳野。しかし、少しづつ変わっていきます。自分のためだけに歌っていた芳野が、みんなの期待を一身に背負い歌い始める。そのプレッシャーで歌が作れなくなってしまう。
だが、新曲を出さないことで、知人が大きな罪を犯してしまう。決して自分のせいではないのに自分の責任に感じる芳野。そして、無理やり曲作りを再開するが、うまくいかない。そしてとうとう麻薬にまで手を出す芳野。
すべてを失った芳野が思ったただ一つのことが「帰りたい」
街に戻るとそこには昔と変わらぬあの人が。そしてすべてを悟る。
「見失ってはいけないことがあった。歌い続けるべきだった。誰のためにでもない。この人のために。ラブソングを。」
すべてを失ったように見えた芳野にたった一つ残されたもの。しかし、それは、もっとも大切にしなければならないものだった。
もう、涙ボロボロです。
こんな話を渚としながら出世の話を考える朋也。人生をしっかり考えはじめます。
しかし、そこに電話が。父親が警察に捕まったと。
出世話もなくなり、渚に二人で街を出ようという朋也。しっかり反対する渚
「この街を出るときは前向きな気持ちじゃないとだめです。でないとここは帰ってくる場所でなくなります。」
「この街は私たちが生まれた場所です。私たちの街なんです。」
街への思いを語る渚。
「いいことなんてなくてもか?」
朋也が反論します。
何気ない一言ですが、超重要キーワードですね。CLANNAD1の第一話オープニングの言葉であり、第22話「小さなてのひら」の奇跡へ続くキーワードですね。
「私にはたくさん(いいことが)ありました。一番は朋也君と出会えたことです」
次の日。入道雲が大きくでて、蝉が鳴く日差しの強い日。朋也たちは面会に行く、その帰り道、やりきれない思いをブロック塀にこぶしでたたきこむ。
必死で止める渚。
「朋也君、朋也さん!」
ここでBGMは「願いの叶う場所」になる。
そんな渚に向かって朋也が言う。
「渚…」
「え?」
「結婚しよう」
「はい」
「ずっとそばにいてくれるか?」
「はい、ずっとそばにいます。どんなときも。いつまでも」
もう、このシーンも涙なくしては見られません。
挫折した朋也と渚が自分たちにとって何が大切かを再認識するところです。色々なプロポーズの言葉がありますが、この場面での二人の言葉は最高です。
そして、二人の今後を知っているから、さらにこの場面は涙を誘います。
なにげに第18話「大地の果て」クラスの神回でした。
CLANNAD-AFTERSTORYはやはり最高の感動アニメです。
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