テトを引き取る前に・・・
テトを引き取ることになり、まずやらなくてはいけないことがありました。
もともと、私は出来るだけペットショップで
お金でペットを買って来るのではなく、
引き取り手がいない子を引き取りたいと思っています。
実家でも今の犬が3代目ですが、
1代目は捨てられていた子を引き取り、
二代目は獣医さんのところで捨てられた犬、
三代目はボランティアを通じて飼えなくなった子を引き取っています。
お金を出して飼いたいっていう人は沢山いるけど、
沢山いる為、競争が始まり、もらい手の無い子は保健所へ・・・
というのがどんどん拡大していき、それはとても悲しいことです
。
私はちょっとでもそういう子達がいなくなれば、と思って、
できるだけそういう情報に耳を傾けるようにしたいと思っています。
テトを引き取ると決まる2ヶ月ほど前に、
知り合いを通じて、ミニチュアダックスの赤ちゃんが生まれ、
血統も無いのでもらい手が決まらなく困っているという話があり、
もらい手が決まらないようなら私が1匹引き取るということになっていました。
ママの母乳の時期が終わった頃にうちに来るということで、
それが約一ヵ月後に控えた頃に、テトの話がありました。
私は、
「テトには私しかいない」
という気持ちがどうしてもあったので、迷うことなく承諾しました。
さて、そこで話のあったミニチュアダックス。
飼い主さんも、私ならということで、準備万端。
私は2匹飼ってもいいというくらいに思ってたんだけど、テトは犬が大嫌い。
ただでさえ恐がりで犬は嫌いなのに、
子犬の時、公園で大きな犬に襲われ、目を噛まれ血を流し、足も折った経験から
他の犬を見かけるだけで大パニック
そんな様子を見て、テトの為にも、今は他の犬を引き取らないほうがいいと思い、
飼い主さんを探し始めました。
何人か候補があり、全員と会って話をし、一番環境もいいと思った
おばさまのおうちに決めました。
一軒家のお庭も広いおうちで、大切に大切にかわいがられているようで
良かったです
そうして、3月30日、テトが我が家にやってきました!
テト君との出会い ~元の飼い主~
かわいい3匹のチワワ達の飼い主は夫婦である。
旦那は、マイホームパパとは正反対の仕事人間で、男はこうであるべきだ! 女はこうであるべきだ!
という典型的な亭主関白な人。
なので、ワンコの面倒はすべて専業主婦の奥さんがやって、ワンコが中心、我が子になっていた。
旦那は、もともと気性が激しく、言葉も荒い、怒ると止められない人だった。
夫婦喧嘩をすると、大声で怒鳴り、平気で壁をぶち破ったり物を壊したりする。
まぁ、怒ると手がつけられない人。。。。
そんな様を見ていたワンコ達は、旦那には従うが、好きではない?
旦那が帰ってくると、ソファの下に隠れてしまう。
喧嘩が始まると、震えて隠れてしまう。
怖くて旦那の言うことは聞くが、心はいつも震え上がっていたことでしょう。
そんな旦那なので、結局は離婚することになった。
もちろん私も賛成。
別れるのが遅かったくらいだよ。
暴力は絶対に許せない。
彼女も早く分かれたくて離婚が進んだ。
そこで問題なのは、彼女の今後の生活。
亭主関白の旦那は、奥さんが外で働くなんて、旦那を侮辱している!と言って
働きには出られなかった。
専業主婦で5年以上。
年齢30歳過ぎ・・・・。
慰謝料はない。
自分の貯金も、マイホーム購入の時に使ってしまった。
マイホームは借金のかたに・・・。
普通に事務で働くことはできるかもしれない。
ただ、ブランクがありすぎる。普通の事務で、高い時給ものぞめない。
そんなのに先は見えないし、なんせワンコ達がいる。
毎日ずっとお留守番もかわいそう。
ということで、彼女は趣味でやっていた、美容関係を仕事にすることにした。
ネイル、まつげパーマ、メイク etc
今までは友達や近所の人に趣味の延長でやっていたんだけど
本格的に資格を取って、それを仕事にすることにした。
頑張れば、OLなんかより全然稼げるし、自宅サロンだったら、犬の心配も大丈夫
っで、彼女は頑張るんだけど、一つ問題が・・・・・・
3匹のうちの1匹 「テト」君。
人が来ると吠える吠える。ずーーーと吠えてしまう。
そんなんじゃ、自宅サロンはできない。
サロンと自宅を分ける資金もないし、気配も感じないくらい広い部屋を借りるのも無理。
でも、彼女はサロンをやる、と決めた。
「テト」は、旦那が飼うよ、と言ってたんだけど、それは彼女も反対。
勿論、私も反対。
だって、「テト」がかわいそう。
だけど、彼女は飼えない。
仕事をしながら3匹も無理というのもある、その上「テト」は一番大変。
吠えるし、噛む。
そこで、私に
飼ってくれない? 今まで、吠えたり噛んだりしなかったのはあなただけで、大好きみたいだし
あなたなら安心だから。
と頼まれた。
私は、テトに吠えたり噛んだりされたことがないので、そんなに悪い子なのか?と思ってしまうくらいだけど
彼には行くところがないんだよね。
だったら、私もワンコを飼おうと思っていたので、これも運命でしょう。
引き取ることにした。
テト君との出会い
テト君は、私の友達のお家で飼われていました。
友達宅は大きな一軒家。
そこに、チワワが3匹いました。
テト君と初めて会ったのは、彼が1歳ちょっとの時かな。
3匹とも無邪気に私に寄ってきて、遊んでたら、友達がびっくりしてるんです
何で? と思ったら、
「吠えないねー、大丈夫なんだーーー、すごーーーーーい
」
っと。
私は何の事だかわからなくて、そのまま3匹と戯れていたのですが・・・。
話を聞いてみると、3匹の中の1匹、テト君が、人が来たらとてつもなく吠えて、噛んでしまうとのこと。
極度の恐怖症みたいです。
トレーナーやしつけに何回も出しているそうですが、全然ダメだと。
そんな彼が、私には全く大丈夫だったんです
その後、何度もそのお家に遊びに行っても、そんな素振りを私には見せないので
彼が吠えたり噛んだりするのは私には想像できません。
とってもいい子で、かわいい^^
そんな関係でした。


