#102 解放 9 | 心の赴くままに

心の赴くままに

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なぜ「暗示」をひも解くうえで

「無意識」が重要になるのでしょうか。

 

それは「暗示」自体が「無意識」の中に存在する

という事もありますが、「無意識」を活用する事で

よい広い視点で「暗示」と向き合う事ができるからです。

 

「意識」はその人が持っている

「枠組み」の範囲内で思考を巡らせます。

 

「枠組み」とは、その人にとっての

「正しさ」や「ものの見方」、「道理」や「固定観念」です。

#10にある「方程式」などもそうです。

 

しかし「無意識」は、その外側に答えを

求める事ができるのです。

 

#98にある

<意識すればするほど、うまくいかなくなる>

というのも、

 

「意識」を使えば使うほど

自分の「枠組み」に囚われてしまうからでは

ないでしょうか。

 

ここで整理が必要な事は、#101にある様な

・思考停止状態で形成される「無意識」と

・意図的に委ねることで活用できる「無意識」の

2つの側面があるという事です。

 

思考停止で形成される「無意識」は

外的刺激から無自覚に影響を受けてしまいます。

 

しかし意図的に委ねることで活用できる「無意識」は

創造的な活動において必要不可欠な要素です。

 

#98にある<考えてやるよりも、考えずにやるほうが

うまくいくことがたくさんある>という事も

 

意図的に「無意識」に委ねる事で自然体となり

力みが取れて、無意識の力を最大限に発揮する事ができる

という事ではないでしょうか。

 

私が仕事上で、成立性の困難な案件にぶつかった時に

よく使う手法があります。

 

問題解決に向けて、とことん検討・思案した後に

一切、その事を忘れて他の作業に当たるのです。

 

「意識」でとことん掘り下げた後に

「無意識」にバトンタッチする感じです。

 

そうするとフッとした時に、解決案が浮かぶのです。

私はこれを「解決策を脳内で熟成させる」と

捉えています。

 

そうする事で、脳内で囚われのない

「無意識」の視点から答えを導き出してくれるのです。

 

脳の機能の一つに「RAS」(脳幹網様体賦活系)

と言うものがあります。

 

これは「意識」を向けたものを

自分にとって重要な情報と捉え、

 

それについて考えていない間も

無意識の状態で

常に自動的に情報を集めてくれる機能です。

 

「問い」に対して「脳内で熟成」させる事も

「RAS」の一種の働きだと考えています。

 

この働きを活用して

「この行動を駆り立てる”暗示”は何だろう」

と「問い」を立てるのです。

 

そして、可能な限り思案した後は

その事を全く忘れて、他の活動をしてみて下さい。

 

そこに新しい「気付き」や「発見」が

現れると考えています。