#103 解放 10 | 心の赴くままに

心の赴くままに

これから先のことが不安、人生のどん底で身動きがとれない
そんな心に光を灯す
人生を最高に愛する秘訣をお届けします

自分の中にある

「行動を駆り立てる”暗示”」

 

今までの自分を振り返った時に

#92で書いた自分の中の「しがらみ」

 

「全部 自分の力だけで、そつなくこなすのが当たり前」
「問題があっても、自分の力だけで解決するのが当たり前」
「人を頼らない事が価値ある事で、頼る事は迷惑を掛けることだ」

 

これらも、自分の中にある

「暗示」だった様に思います。

 

二十歳の時に、環境が全く新しく変わり

孤独な気持ちを抱えていた私にとって

 

周囲の何気ない「言葉」を全うする事が

私もみんなの一員と

認めてもらうための唯一の命綱だったのです。

 

当時の私は、集団の一員としての

責任や体裁を求められる事が

当たり前の状態にも関わらず

 

集団にとって、新参者であり部外者という

疎外感を感じていました。

 

そういった「二重拘束」の中で混乱が生じ

慣れない環境で周りに助けを求める事も出来ず

追い込まれた状態となり

数年間、精神的に苦しい日々を過ごしました。

 

仕事の関係で、当時の環境から遠ざかる機会があり

移動先で出会った人達が暖かく受け入れてくれたので

「海の底に沈んでいる様に苦しかったけど

生き返った」と感じた事を記憶しています。

 

元の環境に戻って来た時、

以前と同じ様な疎外感や寂しさを避ける為

「無意識」の内に私のとった対応は

 

自分の価値観が周囲の人達の価値観と

全く同じになる様に「同化」する事でした。

 

その当時の私にとって

そうする事が、みんなの一員と認めてもらう

唯一の方法だったのです。

 

価値観が「同化」した状態では

周囲の人達と一体感を持つ事ができ、寂しさや疎外感を

感じる事は無くなりましたが、

 

同時に周囲の「枠組み」から外れる事が出来ず

色々な事を自分一人で背負う事となり

状況的には苦しくなりました。

 

しかし何年も続いた孤独感から比べたら

全然、その状態の方がましだったので

 

更に周囲の価値観に「同化」し、

周囲の「枠組み」にどんどんはまっていく様になりました。

 

そして、本来の「自分らしさ」が

希薄になっていき

 

冒頭にある「しがらみ」に

駆り立てられる様な行動が

当たり前になっていきました。