ゾイド徒然草 -63ページ目

月刊ゾイドグラフィックス Vol.1 ゴドス

 旧ゾイド復刻&冊子の新商品「月刊ゾイドグラフィックス」がスタート。ということで、第一弾・ゴドスのレビュー。



 まずパッケージに驚かされる。



 いや、何が驚くって、でかい! 手前がRZ版ゴドスの箱だよ!? ゴドスにこんなでかい箱いらないだろう、常識的に考えて。

 ちなみにRZゴドスは撮影のためにゾイドタワーから発掘した。



 マジックテープで止められた表紙をベリッとめくると、商品が覗けるようになっている。ゼンマイやランナー、金メッキのパイロットなどが並んでいる。



 内容物その1。

 あれ? 部品足りなくね?



 内容物その2。

 残りのランナーとラベルはトレーの内側に袋詰めで入っていた。



 内容物その3。

 ボーナスパーツのジオラマベース。これだけでは役に立たないが……



 内容物その4。

 ハコがでかい原因である冊子。A4版・14ページ。これが月刊ゾイドグラフィックスの本体とも言えるだろう。


■目次

・ゾイドとは? 第一回「ゾイド誕生とゾイドの棲む星、惑星Zi」(2ページ)

・惑星Zi ZAC年表 第一回「古生代~中央大陸戦争時代」(2ページ)

・ゾイドの種類 第一回「ティラノサウルス~アロサウルス型」(2ページ)

・ヒストリー・オブ・ゾイド 第一回「ヘリック共和国量産型主力ゾイド ゴドス」(2ページ)

・ゾイド・メカニックファイル NO,1「ヘリック共和国量産型主力ゾイド ゴドス」(1ページ)

・ゴドスの組み立て方(3ページ)

・ゾイド博物館 第一回「商品開発デザインスケッチ~共和国編」(2ページ)


「ゾイドとは?」はゾイドコアボックス所収「ゾイドバイブル」の再編集。

「惑星Zi ZAC年表」は設定上の年表と現実のゾイド発売の年表が併記してあって面白い。

「ゾイドの種類」はパッケージ写真集。

「ヒストリー・オブ・ゾイド」は設定上の開発史。

「ゾイド・メカニックファイル」は機体の設定および三面の写真。新旧パッケージ写真も収録。

「ゴドスの組み立て方」は文字通り組み立ての解説だが、写真による解説なのが無駄に豪華(笑)。

「ゾイド博物館」はデザインスケッチを掲載。今回はシールドライガー、バトルローバー、ディバイソン、ガンブラスター。

 それから、裏表紙はいかれた改造例が載っている旧キットの箱裏を収録している。


 さてキットの組み立てだが、豪華な解説を見るまでもなくものの10分ほどで完成。ゴドスだし。



 はいはいゴドスゴドス。旧ゾイドからのファンも新ゾイドからのファンも一個は持っているであろうゴドス。木訥とした味わい。

 ところでフードはなぜかラメが入っている。旧ゴドスの仕様ってこんなんだったっけ? 異物混入か?



 重装甲スペシャルに換装。

 二十数年前、ジャスコでこいつを見たときは衝撃的だったものである。ゾイドがミリタリー路線に突入したターニングポイントだろう。



 伝統の拷問座席(笑)。どこが重装甲やねん。



 一応動画で歩行の様子もアップしておく。ゴドスだなぁ。


 RZ版(右)との比較。


 RZ版が600円だったことを思うと、ボーナスパーツと冊子が付いても1,890円はかなり割高に感じる向きがほとんどだろう。まあ確かに私も高いと思う。ゴドスだしね。

 しかしシリーズが続けば冊子の資料としての厚みも出てくるだろうし、未復刻のゾイドが復刻になる可能性もある。買い揃えておく価値はあるのではないだろうか。


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ZOIDS 月刊ゾイドグラフィックス VOL.1 ゴドス icon

ゾイドエヴォドライヴ雑感

 というわけで、エヴォドライヴシリーズを全部遊んでみた。


ZED-1 ゴジュラス

ZED-2 ゴジュラスマリナー

ZED-3 レッドホーン

ZED-4 ダークホーン


 私としては物自体に不満は少ないのである。それではない部分の問題点は後回しにして、いくつか気になった点を先に挙げておこう。


 まず、ゴジュラスの塗装は箱に準拠した細かい塗り分けがほしかった。出来合いの物としてはハイエンドな商品であってほしかったのである。
 次に、今さら仕様の変更はできまいが、ゼンマイの竜頭はいただけなかった。まずハイスペックZの仕様がありきで、それに合わせて設計した結果どうしても竜頭がはみ出る形になってしまったことは察せられるが、外見がなまじ凝っているだけにデベソ然とした異物が生えているのは厳しい。私としてはラチェットをオミットして見た目を優先してほしかった。高額なだけに破損防止のためのラチェットはありがたいと言えば言えるが、誤操作による破損は自己責任でかまわないのではないだろうか。対象年齢15歳以上になっているのだし。


 一番気になったのが次の点だ。箱にしまおうと本体をトレーに入れてカバーを被せたところ、カバーが浮いてしまうのである。キャップをはめた分だけ横幅が増していたためだった。これでは箱に入れられない。きちんとカバーをするにはキャップをいちいち外さなくてはならないのである。
 そして、そのキャップを外すというのがとんでもなく骨なのである。なにしろはめ込んだときもきつくて苦労したのだ。抜くのはもっと難しい。プライヤーでつかんだらモールドが潰れてしまったし……。トレーとカバーに最初からキャップの分の余裕を設けていてくれたらと思う。
 重箱の隅をつつくような意見だと思われるかもしれない。しかし、こういう細かいところに心が行き届いてこそもてなしである。



 さて、それではいよいよ物ではない部分の話をしようか。値段である。やはりエヴォドライヴシリーズの値段は高い。
 原油高や生産地での人件費の上昇など社会情勢もあるし、なにより少数生産にせざるを得ないゾイド市場の現状がある。大人の事情でこの値段になったのは理解できる。が、心情的に納得できるかどうかとなると話は別だ。


 なんとかもう少し値段を抑えて発売できなかったものか、少し考えてみよう。
 値下げの手段としては大量生産大量消費が王道である。食玩やトレーディングフィギュアを例に取ろう。実はあの手の商品、本来とても数百円程度では売れないほど金がかかっているのである。これをブラインドボックスにしてダブらせ、色違いを混入して水増しする。そうやってコンプに求心力を持たせつつ、コンプから遠ざけて客単価を上げるのである。消費者が泣く泣くだぶりの山を築くのが前提で、安価に販売できるのである。うーむ、阿漕な手段だ。
 これをエヴォドライヴに取り入れたら? カラー塗装版、オルタ風塗装版(ハズレ)、クリア版(ハズレ)と種類を増やし、ブラインドボックスで売る。しかもマリナーやダークホーンはレア。阿漕。さあ、大人買いしろ! でも一個3,000円な。あ、売れないか。やっぱり。


 先刻、ゴジュラスをいじっているときにちょうど弟が部屋を訪れた。「こいつ、いくらぐらいだと思う?」と問うてみたところ、「いいとこ1,200円ぐらいだろ?」との返答が帰ってきた。これが普通の感覚だろう。まあ1,200円はさすがに安いとして、例えばせめてこれが3,000円くらいだったら皆納得して買うのではないか。
 だが、3,000円で売れてもペイするだけの需要が見込めないわけだ。一個6,825円、組みで買うことが前提のバリエーション機を3,675円で売るという商品展開をしてようやく黒字が見えるという、なんとも苦い現実だ。


 物は良い。だが高い。これが子供を切り捨てた大人向け展開の現実だ。だから、苦い現実の味が分かる、一部の大人ユーザーだけが買えばいい。若いファンは無理してこれに付いくることはないと思う。待てば海路の日和もあろう。
 最近はゾイドないしメーカーに対する不満の声もひときわ大きく感じる。しかし、エヴォドライヴにしてもHMMにしてもバッシングして仕様が変わったり値段が下がったりする訳じゃない。不毛である。各人が楽しめる物を楽しめばそれで良いんじゃないか? ゾイドは所詮人の物で自分の物じゃないのだから、自分の思い通りの物が出るわけがないのだ。だから打てる球だけ打てばいいし、あるいは融通無碍に対処する技を身につけるのもいいかもしれない。ただ、ボール球に手を出して毒づくのは無駄なエネルギーの浪費なんじゃないかね。



■蛇足

 エヴォドライヴシリーズのナンバリングについてであるが、ZED-1、ZED-2であってZED-01、ZED-02ではない。最初から二桁を想定していないわけである。完全新機種は無いのではなかろうかと思う。もっとも、シリーズ続々登場なんてことになったら財布に厳しいので微妙な気持ちになるだろうが(笑)。

ZED-4 ダークホーン

 ゾイドエヴォドライヴの四つめ、ダークホーンのレビュー。



 こいつにもZ-POINTは無い。来期のアニメ展開の白昼夢まで見ていたのに……

 そういえばゾイドコア・ドットコムではなぜかゴジュラス・ゴジュラスマリナーよりレッドホーン・ダークホーンの方が安かった。もしかしてZ-POINT分なのか?(笑)



 サクッと組み立て。バルカンに組み付ける小火器の類は、ハードポイントがちょっと緩いかも。



 正面。



 側面。



 背面。




 最大の見せ所であるハイブリッドバルカン。

 しかし、ほとんどの火器や電子装備がここに集中しているのはナンセンスだな(笑)。これが好きな私は感性が子供なのだろう。


 それでは駆動の様子を動画で見てみよう。



 ゴジュラスマリナー同様、ゼンマイでの歩行は稼働時間が極めて短い。

 歩くばかりでバルカンが飾りになってしまうゼンマイでの駆動は、やはり寂しい。



 動力をハイスペックZに換装した様子。動力部が蛍光グリーンじゃなくなるのは痛い。

 ちなみに、バルカンにつながれたコードはフェイクである。回転の動力はバルカン基部に通るシャフトで伝達されている。


 エヴォドライブシリーズがハイスペックZを核にしたものである以上、やはりダークホーンも単体ではその価値を十全に発揮し得ない。ゼンマイ単体買いはお薦めできない。



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ZOIDS エヴォドライヴ ZED-4 ダークホーン icon

ZED-3 レッドホーン

 ゾイドエヴォドライブの三つめ、レッドホーンのレビュー。

 意外なことに、最初のサプライズは箱を開けた瞬間にやってきた。



 な、無い!? Z-POINTが無い!?

 Z-POINT復活で光明が差した気がしたが……

――まあ、無いものは無いでしょうがない。気を取り直して組み立て作業だ。



 完成。武器類は肉抜きまで完璧に再現(苦笑)。だが小さいだけにそれがマイナスポイントには感じない。

 はめ込みに苦戦するキャップはゴジュラスより少ないため楽だった。



 正面。



 側面。



 背面。





 各部座席にパイロット搭乗可能。やはり尻尾の兵士は哀感があって良い(笑)。


 それでは動画で駆動の様子を見てみよう。かなり画面が暗いがご容赦願いたい。今後照明の増設を検討しよう。



  エリのアンテナを上下し、尻尾を振りながら歩行。しばらくすると歩行が停止してアクションが切り替わる。口が開閉し、三連リニアキャノンと対空二連装ビーム砲が動く。


 そうそう、言い忘れていたが、ゴジュラスにもこいつにも電飾がある。あるにはあるが、あまりにも光量が少なすぎて暗がりでもはっきりしない始末(苦笑)。盲腸にも等しい器官である。一応、目と口内が発光というふれこみなのだが、実際動画では分からないでしょ?



 背部ユニットをダークホーンの物に換装した様子。いわばレッドーホーンGCである。これも動画で見てみよう。



 歩行が停止すると、ビームガトリングが回転する。動きはレッドホーンの方が面白いか。


 レッドホーンはゴジュラスと違って背部ユニットのギミックがあるため、ダークホーンの物に換装しなくても見劣りしない。シリーズでどれか一つだけ買うとしたら、レッドホーンを強くお薦めしたい。



 ところで、箱裏にステッカーを上張りした跡があるのだが。「RED HORN」という名前の部分だ。気になるのではがしてみよう。



 RED HONE(笑)。赤角ならぬ赤骨が隠されていた。誤植の伝統衰えず、である。



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ZOIDS エヴォドライヴ ZED-3 レッドホーン

ZED-2 ゴジュラスマリナー

 ゾイドエヴォドライブの二つめ、ゴジュラスマリナーのレビュー。



 箱にはやっぱりZ-POINTが付いてる。来るのか? 来年は来るのか!?



 武器とキャップを取り付け、完成。



 さすがにこのゼンマイの竜頭は見た目が悪い。何とかならなかったのか? ならなかったからこうなのだろうが……



 正面。



 側面。



 背面。





 カラーはなかなかよろしい。特に銀色の塗装は質感があって良い。


 では歩行の様子を見てみよう。専用のねじ巻きで竜頭を巻き上げ、スイッチを入れると歩行を開始。



 音うるせぇ!(笑) しかも息切れが早い!(笑) 太く短いゴジュラスマリナーの人生である。

 しかし、やはり歩くだけでアクションの切り替えがないのは寂しい。



 やはりエヴォドライヴはハイスペックZによる電動こそが主役であろう。マリナーのガワをハイスペックZに装着するため、パーツをばらす。パーツは手足、頭部、尻尾、背部、腹部でユニット化されており、取り外しは容易。ただ、高額なだけに力を入れるのはおっかなびっくりだ。



 こちらは同様にして取り出したノーマルゴジュラスの心臓部・ハイスペックZ。これに各部ユニットを取り付け、組み立て直す。



 ゴジュラスマリナーの、ハイスペックZによる駆動の様子。まあゴジュラスガナーと一緒です。はい。


 ゼンマイの命脈がつながったことや色味など評価に値する点もあるが、この商品だけではいささか魅力が乏しい。これはゴジュラスを補完するパーツとしての役割だと割り切っておいた方が良いかもしれない。



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