国の大事
当ブログはなにしろ子供の玩具を扱ったものであるから、あまり政治的な発言はしないようにしてきた。しかし今日は特別な日であることだし、ご容赦願いたい。
兵者國之大事――兵とは国の大事なり。古代中国の兵法書、『孫子』の出だしである。戦争とは国家の一大事であるから、よくよく考えなくてはならないということだ。昨日一応の停戦を見たものの、連日報ぜられるレバノンの惨状を見て多くの人が思ったことだろう。おまえら、ちっとはものを考えろよ、と。
私もそう思う。しかし同時に、この世に戦争がやむことはないとも思っている。人間の業なのだろう。また、単純に善悪で語れるものでもないと思っている。
先の日本の戦争にだって、正と負の両方の面がある。ただ、戦後六十一年経ってもなお、逃れられぬ罪業を背負わされたことは事実だ。結果的に、戦争指導者は国家の大事を誤ったわけである。当たり前のことであるが、勝ってさえいれば今日に至るまで近隣諸国に指弾されることもなかったし、負けたにしても引き際を間違わなければ広島・長崎の悲劇を回避できたかもしれない。だから、兵とは国の大事なり、なのだ。
話をレバノン情勢に戻す。多くの人が、イスラエルのやり方を非道と感じている。これはとりもなおさず、イスラエルの指導者は国の大事を誤っているということだ。一連の騒動は、歴史的にユダヤ人差別のなかった日本人の間にも差別の芽を育てつつある。目先の勝った負けたでは計れない損失を生み出している。我が国でさえそういう流れなのだから、イスラム社会の憎しみは砂嵐の如く唸りを上げることになる。後に続くのは報復の連鎖、憎しみの連鎖であることは想像に難くない。
私が、新旧を通じゾイドバトルストーリーで一番好きなシーンは、ネオゼネバス皇帝ヴォルフが、延々と繰り返される憎しみの連鎖に辟易し、嘆きを漏らすシーンだ。終わりなき争いに嘆く姿に共感するのだ。テレビの前で嘆息することしかできないが、私もまた、深く嘆くがゆえに。
実を言うと、戦闘や虐殺よりも深く心を悲しませることがある。イスラエルの非道を非難していた人たちが、舌の根も乾かぬうちに中韓に対する呪いを口にするのを見る時だ。岡目八目とは言うが、自分の心が見えていないのか? 私とて中韓の言動は受け入れがたいものがあるが、常に未来を見据えた考え方をしているつもりである。自ら怨嗟のスパイラルに飛び込んでなんとする。
私の祖父は戦時中、鬼畜と教えられてきた英国人の捕虜と仲良くなったそうである。国の大事は、個人の心の中ですでに始まっている。
ゾイド VS OKE
7月7日付の記事で紹介したゲーム、『カルネージハートポータブル』にはまっている。オーバーキルエンジン(OKE)と呼称される無人戦闘ロボットの思考をプログラムし、戦わせるゲームである。詳しい内容は公式サイト等で熟知すべし。
とにかく大満足の完成度で、シリーズ最高傑作と言いきっていいだろう。PSPも『カルネージ』が遊べるなら安いもんだ。一緒に買った『ロコロコ』はすでに投げ売りになってるみたいだけど……
本格的にやり込む前にとりあえずシナリオゲーム(いわゆるストーリーモード)を終わらせたのだが、オマケみたいなものだと思っていたこれがなかなか良い内容だった。ゲームの幕間にテキストを読ませる、ゲームのストーリーモードにありがちで安易なスタイルなのだが、テキストの質が高い。実を言うと第一印象は「文章クソ長ぇ~!」だった。非AVG、非RPGのゲームのストーリーは、ゲームそれ自体を楽しませるためにも簡素であるほどいいと考えていたからだ。その観点から見ると次の戦闘まで15分もテキストを読まされる(※ボイスあり)のは失格なのだが、このテキストがSF小説として十分に面白いのである。以下にあらすじを記す。
大学で情報工学を学ぶ主人公、ケイゴ・ジョーンズはゼミの同級生とともに木星の衛星軌道を回るコロニー「フラカン」を訪れた。最先端のロボット研究・製造施設であるフラカンの見学と就職活動をかねてである。ところが見学中、謎のテロリストにより施設が掌握されてしまう。姿なきテロリストは施設内のドロイド、OKEを操って職員を虐殺、学生と引率の教授らも身柄を拘束されてしまった。混乱のさなか一人はぐれたケイゴは、廃棄されていたOKEを修理・プログラムしてテロリストに立ち向かっていく。
――とまぁ、ざっとこんな内容だ。自分がロボットに乗って戦うわけでもないのでヒロイックな方向に持って行くのが難しい設定だと思うのだが、自分の持っている能力で最善を尽くすというテーマに昇華されており、書き手の力量を感じさせる(ラノベ作家の榊一郎という人らしい)。ちょっと日本語として引っかかる点もあるのだけど、そこは愛嬌。
そして、文章に添えられるキャラクターのイラストがまた上手い。というのは、このシリーズファンは横山メカの硬派な世界観を愛する者が多いと思われるのだが、コアファンに嫌われない程度にハードさを残したタッチで、一般層にも受け入れやすいアニメ的キャラデザインになっているからだ。絶妙の人選だと思われる。
ついでに言うと、主人公モテまくりの展開で、萌え要素も巧妙に忍ばせてあるあざとさもポイント高し。主人公をサポートするドロイド、マティルダのロボッ娘属性も捨てがたいが、個人的には引率のデミンコフ教授を推したい。ハートマン軍曹ばりの口をきく彼女だが、意外なデレ要素を見せられてコロッといってしまった。新属性・ハーデレを提唱したい。
以上、シナリオの良さを力説したが、やはりこのゲームのメインはあくまでもロボットの設計・プログラムだ。費やす時間の99%はプログラムとそのチェックと言っても過言ではない。数年ぶりのことなのでなかなか思うような戦果を上げられなかったのだが、何とか記憶を頼りに二脚汎用型の試作品を完成。
独特のフォルムを持つOKE「月影」。つっても、横山宏デザインなんで全部独特だけど。塗装パターンや配色は自由に変えられるよ。
機体に描かれるエンブレムは32×32で自由にデザインできる。むか~し、てっちり堂で使っていたマスコットの「ふぐぽ」をデザインしてみた。手元に画像ファイルが残っていなかったのだが、世界で一カ所だけバナーが残っていた(笑)。それを元にプチプチとドット打ち。
サマーボーイだけに当然こんなエンブレムも作ってみたぞ。手作業に疲れた頃、画像ファイルからエンブレムを生成するツールを開発した神が降臨したのでエンブレムにかける手間は激減!
そうなると、エンブレムにふさわしい機体を作ってみたくなる。
多脚型OKEの一種、「パークドッグ」をシャドーフォックスに見立ててみた。シャドーフォックスと言ったらシャドーフォックスだ。
半日を費やして完成したプログラム。ケツからフレアを放出してミサイルをかわし、敵が被弾した隙に連射装置発動、ビームの嵐で追撃する。スモークディスチャージャーや徹甲レーザーバルカンをイメージしてみた。
このゲームはスリーマンセルが基本なので、白いのと青いのも作ってレイフォースに見立ててみる。それぞれ装備とプログラムを変えてある。コマンドウルフACとシャドーフォックスのサポートの中、ライガーゼロが突進して格闘戦を仕掛ける! でも弱い(笑)。パークドッグの格闘は当たり判定弱くて駄目だわ。
戦闘シーン。ライガーゼロに格闘戦を仕掛ける月影。ゼロは相手の格闘に反応して横に回り込むプログラムを組んでいるのだが――この直後、間に合わずに殴り殺されちゃった。てへ☆ 一日がかりで作ったチームが激弱で萎えるぜー!
一応、レイフォース(?)のデータはこちら にアップしておく。
公式サイトのアップローダーには全国の猛者のデータが続々と登録されているし、何年も遊べるだろう。万人にはお勧めできないが、個人的には大プッシュの一本だ。
初週の販売本数は3915本だけどな!
- ソニー・コンピュータエンタテインメント
- PSP「プレイステーション・ポータブル」 バリュー・パック セラミックホワイト

