「もう~!こうなったら奥の手ね…」
「?」
「骸に言いつけてやるんだから!!」
「骸さん?」「骸様?」

六道骸。黒曜の三人の主のような人物だが、彼はここにはいない。
何故なら、ヴィンヴィチェの牢獄に入れられているから。
抜け出すことができない牢獄にいる主に目の前の彼女は何をしようというのか、三人はまったく分からなかった。

「クロちゃんを通じて骸を呼ぶ!」
「え…?」
「げっ!その手があったびょん…」
「骸のことだから、私とクロちゃんが呼べばとんでくるんじゃない?」
「そんな簡単にいくわけないびょん!」
「そんなのやってみなきゃわからないじゃなーい!ね~クロちゃん?」
「うん…」
「ほ~らね!」
「じゃあ骸さんが来たら俺はこの女のやつも買ってきてやるびょん!」
「ふふん…言ったわね?男に二言はないのよ!」
「当然れふ!」

約束の規模は狭いのだが、凛は納得していた。
つまり、騙されやすい単純な性格。
そしてそれは犬も同じだった。

「…(溜め息) 本当に骸様来るの?」
「私とクロちゃんを信じなさい!」
「絶対無理だびょん!」
「犬は黙ってて!
…じゃあいくよ、クロちゃん」
「う、うん…!」

凛はゴクリと息を飲み、深呼吸をした。
クロームは目を閉じ、骸の気配を必死に手繰り寄せた。

「(お願い…骸様…!)」
「骸ーーーーっ!出てきなさーーい!!」






「………」
「何にもおきないびょん…」
「…あれっおかしいな~?何で?」
「やっぱり……」
「やっぱりって何よ!柿ピーは犬に味方していたの?!」
「そういう訳じゃない…」
「うっしゃ~!じゃあ賭けは俺の勝ちびょん!これからは自分れ買いにいくんだな!ナッポー女!」
「……」
「あ…ごめん!クロちゃん!私があんなこと言うからだよね…本当ごめん。だからこれからは2人で買いに行こう?ね?」

俯き続けるクロームを見て、凛はどうしたものかと困惑していた。もしかしたら泣いてしまったのではないか。そう思うと、凛は自分の責任だと思い、泣きそうになっていた。

「クロちゃん…ごめ…ごめんね…私の…せいで…グスッ」



「泣かないでください…凛」














To Be Continued...