□20~23日 兵庫芸文センター

 ■「農業に夢と希望を」

 世界で初めてリンゴの無農薬栽培に成功した木村秋則さんの生きざまを描く舞台「りんご」が11月、東京や兵庫・西宮などで上演される。主演はV6の長野博。制作発表に出席した木村さんは「若い人たちが農業に夢と希望を持ってもらえればうれしい」と訴えた。 (平松澄子)

 木村さんは東京で会社勤めをしたあと故郷の青森へ帰り、リンゴ農家のミチコさんと結婚。農薬に過剰に反応する家族らの姿を見て、無農薬栽培を決意し、十数年も苦労を重ねた末、栽培に成功する。その生き方を記したノンフィクション『奇跡のリンゴ』などの著書で一躍注目を集めた。

 舞台化について木村さんは、「生きている私や女房のことが演劇として発表されるのはうれしいけれど、恥ずかしいやら怖いやら。日本の農業は今、やめる人が多くて田畑がどんどん放置されている。若い人たちが舞台を観(み)て、そんな問題点を少しでも考えてもらえれば」という。

 長野は数年前から木村さんのリンゴのことを知っていたそうで、すでに役作りを兼ねて青森のリンゴ園を訪れ、木村さんとの交流を深めている。「木村さんのリンゴを食べると、すごくパワーを感じたんです。舞台のお話をいただいたとき、ご縁を感じました。木村さんのあきらめない強い気持ちがなければ、成功に至らなかった。失礼のないように役を掘り下げて演じたい」と長野はきまじめに話す。

 妻のミチコ役は佐藤江梨子。「私も昔、アトピーだったので、無農薬栽培には関心があります。人から非難されても、正しいと思っていることを続けることはステキ。そんな世界観が舞台で出せたらうれしいです」と抱負を述べた。

 公演は5~14日=東京・ル テアトル銀座▽20~23日=兵庫県立芸術文化センター中ホール(全5回、(電)0798・68・0255)。ほかに名古屋、福岡、仙台も。



引用:無農薬栽培にかけた木村秋則さんの半生 長野博主演「りんご」(産経新聞)

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