ちょっと前になりますが

5月の連休中にお弟子さんと茶会に伺いました


横浜の港の見える丘公園にある

大佛次郎記念館へ

以前よりご縁を頂いている

若い先生がお茶会をされました


お母様もお茶の先生をされていて

ご自身もお弟子さんをお待ちなのですが

自分のお弟子さんだけでする初めてのお茶会

初陣の茶会でした


横浜にお住まいで

海外生活の経験のある方

港が見えるこの場所は先生らしい

まるで広い海の向こうに旅立つイメージがしてきます


華やかに薔薇が咲き誇るなかを大佛次郎記念館へ

と向かいます



お茶のお稽古をされていた大佛次郎夫人の意向を詰め込んだ茶室での茶会は

和やかな亭主らしいものでした

ご指名で正客でお茶を頂きましたが亭主の気持ちが伝わる取り合わせはいいものです

この亭主の茶席に招かれたという気持ちがはっきりとします

茶の湯は亭主がどんな気持ちで客を招いているのかが客にいかに伝わるか

だと思います



ご亭主のインスタから写真をお借りしました


取り合わせの中でも驚いたのが香合

帆布を漆で固めて作られたもので

蓋の甲にはU旗

身の中にはW旗

が描かれていました


これは船舶の通信のために使われている国際信号旗

U Wは貴船の安全なる航海(ご安航)をお祈りします

という意味になります


これには参りました

このようなものがあるのですね

驚きでした


私の茶の湯という航海が穏やかであるようにと祈ってくれているようで喜んでしまいました

時々荒波や暴風雨に遭い遭難しますから。。。


決して時代のあるもの、由緒のあるものではないのですが

思いに残るものでした


この日も港の見える丘公園には

U W旗が掲げられていました

訪れた人々の安全を祈ってくれていました