3月28日は利休忌

大徳寺聚光院で法要が行われる

毎月28日行われるが今日は祥月命日


毎年のことなのだがいつもと違う日になる


この日は私の入門の日でもある

もう何年になるのだろう

改めてあの日のことを思い出す


暗くて迷路のような茶室

先輩に導かれてお参りした利休堂には厳しい顔の利休像があり

これからの修業の無事をお祈りした


奥の仏間でチンと座っている年寄りだと思った家元は

血気盛んでついていけないほどパワフル

腹を立てているか腹を空かせているか

そんな人


聚光院の住職に挨拶をした時に

とにかく忍耐

と言われた意味がすぐにわかった


修業の場であり、生活の場でもあるこの家元

何も知らない若さがよかったのか

飛び込むことができた

そして少しずつ馴染んでいった


私の後輩は17年上なのだが今考えても40を越しての入門の勇気は素晴らしい


怒られて、食べて、怒られて、飲んで食べてそんな日々だったような記憶しかないが

そんな日常が全て茶の湯だった

もうできない経験


私で最後の住み込みはいいのか悪いのかわからないが

日常全てが茶の湯は住み込みしか味わえない


やってることは今でも変わらないような気もする


時は思い出をいいものにしてくれるのだろう

いい思い出だけが残っている

これも修業の成果なのだろうか笑