明けましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします


と例年はおめでたい言葉で始まる新年ですが

年明け早々に能登で地震が起こり

羽田空港では航空機事故が起こり

どんよりとした気分で始まる新年になってしまいました


しかし時はそれでも進みます

予定していた初釜が始まりました

今日は岐阜稽古場での初釜でした



先代家元夫人の澄子先生の陶額でお出迎えです

私はあだ名が『ぐじ』でした

魚のプリンスらしいです笑

亡くなったもうすぐ20年になるでしょうか

今でも変わらない存在感です


みんなが集まって色んな話をしていると

どんよりとした気持ちもどこかへ飛ばしてくれます

前を向いて皆さんに一服差し上げることができました


初釜は私がお点前をしてお弟子さん方にお茶を差し上げます

いつものお稽古ではお弟子さんが亭主と客、私は見ているだけです

しかし初釜は私が亭主、お弟子さんが客となります

相対するのはこの時くらいです

真剣勝負ですね


私の中ではこの時の客振りが去年一年の稽古を振り返り

今年一年の稽古のあり方を考える参考になります

亭主として対して客のできたこと、足りなかったこと

去年の稽古の結果を見せつけられます

そして反省です


そんなことも思いながら

なんだかんだと楽しんでお茶を差し上げているのです

それなのでよその先生から「甘い!」

と言われてしまうのかもしれません

しかし初釜は私の楽しみなので一番私が楽しんでしまいます

そんな楽しんでいる姿をお弟子さんに見てもらうのもいいのかな


まだ初釜は始まったばかり

どんな楽しみがあるのか

千秋楽未央です