点前のこと

毎回の稽古ではお点前をしてもらいます
多くの方は
お茶のお稽古=お点前
と思っているでしょう

茶の湯の稽古は点前だけではありません
とはいえ
できるようになりたいですね

ではどうすればできるようになるでしょうか
日頃から思っていることを書いてみます

1、精神状態の安定
2、短期間のうちに復習
3、できることを確実に積み重ねて行く
主にこの3点を気をつけましょう

1は
他の人の点前を見ているとわかるけれど自分が点前をするとできない
そんなことありませんか
見ている時にわかるのは覚えてはいるということ
それができないのは
精神状態の違いが原因の一つ
緊張していることが多いです
客の目、先生の目は意識しますよね

自分の世界に入ってもいいと思います
集中して意識が他にいかないとできたりします

それと余裕を持ちたいです
慌てて稽古に来たりすると気持ちが乱れます
ちょっと早めに着くようにしたり
準備を早めにしたり
点前を始める時にバタバタで始めないようにして落ち着いて始めたいです

2は
覚えたことも時間が経つと忘れます
忘れないように稽古の後に思い出す、もしくは書き留める
それを繰り返していきます
月2回または1度の稽古だけではどうしても忘れてしまいます
理想は週1.5回の稽古のようです
次の稽古まで復習を続けるといいですね

3は
基本的なことは確実にできるようにしていきます
割稽古、盆点前、薄茶と稽古は進んでいきます
その時々の基本的なことは変わってきますが
それぞれの基本をきちんとできるようにしていくと新たなこともきちんと積み重なっていきます
割稽古、盆点前は特に初めての茶の湯の動きなので
時間を掛けてしっかりと覚えるまで続けると
基礎がしっかりとできていてその先の進み具合はかえって早いです

点前を学ぶことは単に動きを覚えるだけではありません
稽古と練習の違いです
なぜこの動きなのか
意味を考えながら動いていきます
必ず意味があります
それと気持ちが動かないように、自分の気持ちを把握しながら点前を進めていきます
自分を理解していくことも大切です
客観的に自分を見ていきます
点前の時だけではなくいつでも自分を客観的に見られるといいですね
より深く自分を理解できます

月々違う点前になります
なかなか基礎はできにくいです
しかし慣れてくると違いがわかるのですね

点前はある程度の蓄積ができてくるとトンとできるようになります
少しずつできるようになるのではありません
繰り返しているとわかるようになります
徐々に次の手が見えてきます