心構えのこと

前回に続いて稽古のことを書いてみます

稽古には心構えが必要
と前回書きましたが
具体的に心構えとはどんなことでしょう

先日の稽古でのこと

帛紗が付いていません
茶碗に茶杓がありません
茶碗に茶筅が入っていません

と続いてしまいました
悪魔の連鎖です泣
さすがに???となります
💢💢💢だったかもしれません


難しい点前を間違えても怒りません
しかし確実にできることができていないのはちょっと具合が悪いです

これが心構えなのかと思います

準備ですね
点前に出る時に慌てていてもどのような状況でも
必ず落としてはいけないことがあります
最低限のことです
この最低限ができていなければ話になりません

先代の家元のお稽古ですとその場で
お点前中止
だったそうです

稽古を重ねて行くとこの最低限が増えていきます
これはその人の成長を表すものでしょう

私は稽古では何も申し上げないかもしれませんが
怒るのはその人に期待をしているから
その人なら必ず出来るはずと思っているからです

稽古が長い方でも割稽古の部分でつまづいたりすることがあります
その時は私の今までの伝え方が悪かったのか
と振り返ることもあります

ただしこのことはほんの一つの面だけのことです
前回書きましたように
茶の湯にはもっとたくさんの面があります
点前だけではなく
たくさんの物事を楽しんで身に付けていきたいですね


この写真は台湾の稽古風景です

もう一年半以上行くことができていません

しかし稽古はほぼ休まず続いています

熱心にお稽古してくれています

このコロナ禍の中でこのようにリモートでの稽古ができて続いていることを驚きながら

できることを続いて行こうと思っています